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秋葉原に魔改造“電マ”などモンスター80体集結。NHK番組から生まれたイベント「魔改造の夜 THE MUSEUM」
2025年8月25日 12:52
2020年6月に初回放送されて以来、5年以上にわたってNHKにて放送されている人気のモノづくり系エンタメ番組 「魔改造の夜」。そこで活躍した、魔改造モンスター80体が集結したイベント「魔改造の夜 THE MUSEUM」が開幕。あの「電動マッサージ器 25mドラッグレース」に出場したマシンも見られる。期間は9月2日まで。
当日券の価格は、一般が2,100円、高校・大学・専門学校生が1,600円、小・中学生が600円。展示だけでなく、番組内で死闘を繰り広げた技術者たちによるモンスター実演や解説を聞くこともできる。
圧巻のモンスター実機展示
会場はベルサール秋葉原で、地下1階、1階、2階が使われている。2F、1Fでは、モンスター展示・ワークショップなどを実施。地下1階では公式BOOK、オフィシャルグッズを販売しているほか、モンスター実演、解説講座も実施する。ただし、これは「座席指定付き入場券」を持っている人のみが観覧できる。
圧巻はモンスターの実機展示。場内では、例えば電動マッサージ器を魔改造して、25mコース走らせタイムを競う「電動マッサージ器 25mドラッグレース」、DVDプレーヤーを魔改造しディスクを飛ばしてボウリングに挑んだ「DVDプレーヤーボウリング」など、放送回別にコーナーが設けられており、そこで激戦を繰り広げたモンスター達が集められている。
テレビではわかりにくかった実機の大きさを体験できるほか、ケーブルの処理や工夫された形状のパーツ、操作していたコントローラー部など、細かな部分までじっくり見ることができる。
さらに、島津製作所、スズキ、TDK、東レ、本田技研工業、マブチモーター、村田製作所、ヤマハ発動機などの協賛企業がブースも出展。実際にモンスターを開発した技術者がいる場合は、開発の裏話を聞くことができる。
何人かに話を伺ったが、「勤務時間中の、自由な研究に費やして良い時間を使って開発した」という人から、「勤務時間には開発できないので、仕事が終わった後や、家に帰ってから取り組んだ」という人、「本業が忙しい中でも集まったメンバーなので熱意がすごかった」、「最初は社内の協力が得られず、各部署に頼み込んで廃材を集めて筐体を作った」などの苦労話が多かったが、いずれも楽しそうに話す姿が印象的だった。
また、一部のブースではモンスターを改良していった流れや、詳しいスペックなどを展示しているほか、テレビ出演が終わった後も改良していった最新バージョンのモンスターを見ることもできる。番組ファンはもちろんだが、モノづくりに興味がある人にも、見逃せないイベントと言えそうだ。