恵安、「KRATOR」ブランドのPCスピーカー4モデル
-USB給電で高出力の「Neso 04シリーズ」
発表会場に展示された新製品 |
恵安は、台湾KWorld Computerと「KRATOR」(クレーター)ブランド製品の総代理店契約を締結。10月14日よりPC用スピーカー4モデルを発売した。27日に都内で記者発表会を行ない、新製品のデモを行なったほか、今後発売される製品などを紹介した。
10月より発売されたのは、アクティブスピーカー「Neso 04シリーズ」の4モデル。いずれも入力はステレオミニで、電源はUSBバスパワーながら高出力で再生できることを特徴としている。ラインナップは下表の通り。
型番 | 最大出力 | カラー | 実売価格 |
N4-20U05 | 2.5W×2ch | ブラック(BK) ホワイト(WH) | 2,980円前後 |
N4-21U12 | 2.5W×2ch + 7W | 5,980円前後 | |
N4-20U16 | 8W×2ch | 5,980円前後 | |
N4-21U26 | 8W×2ch + 10W | 8,980円前後 |
N4-20U05のホワイト |
N4-20U05は2.75インチ径フルレンジユニットを搭載するステレオスピーカーで、N4-21U12は、同製品に4インチ径ユニット搭載サブウーファを加えた2.1chモデル。
N4-20U16は、3インチ径フルレンジと1インチ径ツイータの2ウェイステレオスピーカーで、N4-21U26は、これに4インチ径ユニットのサブウーファを加えた2.1ch構成となっている。
N4-21U12(ホワイト) | N4-20U16(ホワイト) | N4-21U26(ホワイト) |
N4-20U05(ブラック) | N4-20U16(ブラック) | 2.1chモデル、N4-21U12(右)とN4-21U26(左)のブラック |
USB給電ながら、最大26Wというハイパワー出力を実現 |
いずれも音声入力はステレオミニで、電源はUSBバスパワーを使用。共通の特徴は、USB給電ながら高出力を可能にしたという点。清華大学と共同研究した独自回路技術により、USBからの電力を効率的に取り入れ、音質を損なわない形でハイパワーでの出力を可能にしたとしている。また、Class Dアンプを搭載し、歪みを抑えた再生を可能にしている。
独特なエンクロージャ形状も特徴で、N4-20U16/21U26は香港の建造物であるCECセンターをイメージ。日本未発売の「N4-20020/20U03」は、オーストラリア・シドニーのオペラハウスを意識したという。N4-20U05/21U12は、水滴をモチーフにしている。
N4-20U16/21U26は香港のCECセンターをイメージ | N4-20020/20U03は、オペラハウス | N4-20U05/21U12は、水滴がモチーフ |
型番 | N4-20U05 | N4-21U12 | N4-20U16 | N4-21U26 |
最大出力 | 2.5W×2ch | 2.5W×2ch + 7W | 8W×2ch | 8W×2ch + 10W |
ユニット | 2.75インチ径フルレンジ | 2.75インチ径フルレンジ + 4インチ径ウーファ (サブウーファ) | 3インチ径フルレンジ 1インチ径ツイータ | 3インチ径フルレンジ 1インチ径ツイータ + 4インチ径ウーファ (サブウーファ) |
周波数特性 | 80Hz~18kHz | 50Hz~18kHz | 70Hz~20kHz | 40Hz~18kHz |
SN比 | 65dB | |||
外形寸法 (幅×奥行き×高さ) | 95×96×128mm | サテライト:95×96×128mm サブウーファ:191×220×177mm | 103×95×180.6mm | サテライト:103×95×180.6mm サブウーファ181×279×201mm |
■ 「音質はプロに近いパフォーマンス」
Oscar Lee氏 |
ブランド名の「KRATOR」は、惑星などの表面にできる天体衝突の跡であるCRATORを由来とした造語。「天体衝突の際に発生する強大なインパクト(影響)とパワー(性能と品質)を、コンシューマオーディイオやゲームのマーケットに与えたい」との想いを込めている。
KRATORブランドのスピーカーは2009年に第1弾モデル「Neso 01」が発売されて以来、27カ国で販売。来日したOscar Lee部長は、「今までのスピーカーの概念を取り払い、消費者に新しい体験を提供したい」と意気込みを語った。
目指しているブランドのポジションについても言及。ボーズやJBLといった業務用でも高い信頼を持たれている製品と、「コンシューマ向けのハイエンド」(KRATOR)とするロジクールやクリエイティブといった製品の間のポジションを狙うという。Oscar Lee部長は、「USBで給電する点ではコンシューマ用モデルだが、音質はプロに近いパフォーマンス」と自信を見せた。
また、今後発売予定の新製品も紹介。木製エンクロージャの「Neso 06」と、ゲーム向けの2.1chモデル「MARS」で、いずれも2011年第4四半期~2012年第1四半期に発売する。価格は未定。
KRATORが目指すブランドポジション | KRATOR製品は、これまで500以上のメディア賞を受賞したという | 今後の製品ロードマップ |
今後発売される、ゲーム向けの「MARS」 | MARSの仕様 | 1台1台手作りという、製造工程をビデオで紹介した |
日本未発売のN4-20020(左)と、N4-21035(右)も展示された |
(2011年 10月 27日)
[AV Watch編集部 中林暁]