パナソニック、3D対応2眼式デジカメ「DMC-3D1」

-2基のレンズ&MOS搭載。広角/望遠同時撮影


LUMIX DMC-3D1

 パナソニックは、2眼式で3D静止画・動画の撮影に対応したコンパクトデジタルカメラ「LUMIX DMC-3D1」を2月16日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5万円前後。カラーはブラック(-K)のみ。

 新開発の小型薄型屈曲式4倍ズームレンズを2個、センサーも2個搭載し、広角から望遠まで、幅広い3D撮影ができるというデジタルカメラ。2DのフルHD動画撮影にも対応するほか、動画撮影中の静止画撮影や、ワイドとズームの、画角の異なる写真の同時撮影などにも対応している。

 撮像素子は1/2.3型、総画素数1,280万画素、有効1,210万画素のMOSを採用。レンズはLUMIX DC VARIOで、光学4倍ズーム。焦点距離は35mm判換算で25~100mm/F3.9-5.7。光学式手ブレ補正機構も内蔵している。

 3D動画の撮影に対応しており、1,920×1,080/60iのサイドバイサイドで記録(センサー出力は30コマ/秒)。連続撮影は1ファイル29分59秒まで。AVCHDとは異なる独自形式となるが「3D放送と同じ汎用性の高いサイドバイサイド方式を採用した」という。動画撮影は天面の専用ボタンで開始。3D/2Dモードも本体スイッチで切り替えられる。なお、3D動画撮影中のズーム操作は無効。

 3D静止画もMPO形式で撮影可能。撮影した3Dの静止画、動画は、対応するBlu-ray/DVDレコーダの「DIGA」でそのまま3D再生ができるほか、3D映像の編集・保存にも対応。HDMI出力も本体に備えている。

 2D映像も撮影可能。AVCHDとMP4が選択でき、AVCHD時はFSH(1,920×1,080/60i、センサー出力30コマ/秒)、SH(1,280×720/60p、センサー出力30コマ/秒)から選択。MP4時は「1,920×1,080/30fps」、「1,280×720/30fps」、「640×480/30fps、センサー出力30コマ/秒)」から選択可能。連続撮影時間は、AVCHD FSHモード、MP4時が29分59秒まで。MP4は1つの動画で最大4GBまでのファイルサイズ制限がある。

 左右のレンズが独立したメカニズムになっており、個別に操作できる。これにより、左右どちらかのレンズで広角、もう一方で望遠と、同時に異なる画角での静止画撮影ができる「ワイド&ズーム同時撮影」機能を装備。運動会などで会場全体の雰囲気と、子供のアップを同時に撮影できるという。また、フルHDの2D動画(AVCHD/MP4)と、900万画素の静止画同時撮影にも対応する。

 画像処理エンジンはヴィーナスエンジン。4CPU構成で、フルHD動画を高速で処理。2D写真撮影時はフル画素で8コマ/秒の高速連写と、4コマ/秒のAF追従連写が可能。更にエンジンの省電力化により、1個のレンズ/センサーを搭載したカメラと同等の電池寿命を実現したという。さらに、明部と暗部のノイズ量を見分けて最適なノイズリダクション効果を施す「マルチプロセスNR技術」も採用している。

 2D撮影用には、「i人物」「iマクロ」「i風景」「i夜景」「i夜景&人物」「i赤ちゃん」「i夕焼け」および「標準(動き認識)」の計8つのシーンを自動で判別し、最適な撮影モードに切り替えるシーン判別機能を搭載。2D動画用にも5つのシーンを自動で判別し、最適な撮影モードに切り替える機能が利用できる。

 他にも、画像の輪郭部や細かい部分、変化の少ない平たんな部分を特定し、それぞれの部分に応じた最適な画像処理を行う「超解像技術」や、被写体やシーンに合わせて自動で明るさを補正する「暗部補正」機能も使用可能。2D写真・動画の整理や編集用ソフトとして「PHOTOfunSTUDIO 7.0HD Edition」も同梱する。

 ISO感度最高で6400まで対応。記録メディアはSD/SDHC/SDXCに対応。外形寸法は108×24.1×58.5mm(幅×奥行き×高さ)。バッテリやメモリカードを含む重量は約193g、本体のみでは約171g。


(2012年 1月 31日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]