izo、DDCにも対応したUSB DAC搭載ヘッドフォンアンプ

-24bit/192kHz対応「iHA-21EX」。プリアンプ装備


iHA-21EX

 アイジオ(izo)は、USB DAC搭載ヘッドフォンアンプ「iHA-21EX」を3月23日に発売する。価格は79,800円。

 2011年3月に発売したDAC内蔵ヘッドフォンアンプ「iHA-21」の機能を強化したモデル。新たに同軸デジタル出力端子も備え、USB-DDC機能としても利用可能になった。また、全てのアナログRCA出力のボリューム制御が行なえるプリアンプ機能も搭載。USBの端子形状は、iHA-21ではミニUSBだったが、iHA-21EXはタイプBに変更した。

 そのほか、よりグレードの高い高品質ボリュームの採用や、DAC音色部への高品質オペアンプ搭載など、ユーザーの意見を元に「オールインワンデスクトップオーディオ製品に求められる全てを集約した」としている。DACチップはTIの「PCM1795」を使用する。

 入力端子は光/同軸デジタルとUSB、アナログ(RCA)が各1系統。出力端子はUSB-DDC用の同軸デジタルとアナログ(RCA)、標準ジャックが各1系統。定格出力は500mW×2ch(64Ω)、60mW×2ch(600Ω)。ヘッドフォンの対応インピーダンスは8Ω~1kΩ。SN比は118dB以上、ダイナミックレンジは123dB(RCAアンバランス)。ゲインはLow(+0dB)/High(+10dB)の切り替えが可能となっている。

背面

 USBオーディオインターフェイスとしても利用可能。iHA-21と同様にUSB Audio Class 2.0をサポート。最高24bit/192kHz入力に対応する。ポップノイズを遮断する「ZERO POP II」も引き続き搭載している。

 USB接続時はアシンクロナスモードを使用したアイソクロナス転送が可能で、ジッタの少ない再生が可能。USBの対応サンプリングレートは44.1/48/88.2/96/176.4/192kHz。なお、Windows Vista/7のWDMドライバでは44.1/48/96/192kHzのみ。対応OSは、Windows XP/Vista/7(Vista/7は64bitにも対応)、 Mac OS X 10.6以降。ドライバはWDM/Direct X/ASIO 2.1(Windows)、Core Audio (Mac OS)に対応。

 クロックはTCXO(温度補償型水晶発振器)を使用。DACのオペアンプにはナショナルセミコンダクター製の「LME49990」を2個搭載。iHA-21より高音質化したとしている。コンデンサは電源部にWIMAやパナソニック製のものを、DAC部にはOS-CONを搭載。ボリュームはALPS製「RK27112」を採用。ギャングエラーやノイズの無いスムーズな出力が可能だという。そのほか、アナログ基板とデジタル(DAC)基板を完全に分離した設計でノイズ低減を図っている。

 電源はACアダプタを使用。別売の専用高品質電源ユニット「iPSU-1」との接続にも対応し、内部抵抗/出力インピーダンスの低い電源からの供給により、さらにノイズが少なくクリアな音質へアップグレードできるとしている。外形寸法は147×180×43mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1kg。



(2012年 2月 9日)

[AV Watch編集部 中林暁]