エミライ、ヘッドフォンアンプなどG Ride Audio取扱開始
-XRCDの田口氏参加。インシュレータ/電源ケーブルも
ブランドロゴマーク |
エミライは、米カリフォルニアのオーディオブランド、G Ride Audioの取り扱いを開始。5月12日に728,000円のヘッドフォンアンプ「GEM-1」(GRA-GEM1)を発売するほか、3月28日にインシュレータ「GEM Ball」(GRA-GEMB)を9,800円で発売(3個1セット)。また、電源ケーブルの「Black Devil AC Power Cord」(GRA-BDAC)は、1.8m 52,500円で既に発売を開始している。
G Ride Audioは、ハリウッドのマスタリングスタジオ・Bernie Grundman Masteringのチーフテクニカルエンジニア、Thomas 'Beno' May氏のプライベートブランドとして設立。製品の企画と音質調整には、音楽プロデューサーで、XRCDの立ち上げにも携わった田口晃氏が参加している。米国ではカスタムメイドの音響機器をメインに、スタジオエンジニアやミュージシャン向けに製造・販売を行なっているという。
製品は全てThomas 'Beno' May氏が手作りし、田口氏が試聴してチェック。「全てのオーディオ機器/オーディオアクセサリーには個体差が生じる」というポリシーに基づき、リファレンスの個体と比較し、田口氏が合格を出した製品のみが出荷される。
■ヘッドフォンアンプ「GEM-1」
ヘッドフォンアンプ「GEM-1」。電源部が別筐体になっている |
アンプ部と電源部の二筐体構成になっており、電源から回路に至るまで左右のチャンネルが完全にセパレートされたデュアルモノラル構造のヘッドフォンアンプ。
増幅回路は Thomas 'Beno' May氏設計の完全ディスクリート構成で、ボリュームにはデンマーク製高精度ステップドアッテネータを採用。電源部はBernie Grundman Mastering でも使用されている同氏設計の回路を改良したものを採用している。
さらに、Black Gateコンデンサなどのオーディオグレードのコンデンサを多数採用。内部配線/DCケーブルにはCARDAS製のものを使っている。
入力はアナログRCAを1系統。出力は標準ジャックのヘッドフォン出力1系統。最大出力は730mW(300Ω)、1,875mW(30Ω)。周波数特性は5Hz~55kHz ±0.1dB。DC入力は4極のXLR端子で、電源部と接続する。アンプ部の外形寸法(突起や足部を除く)と重量は、184×303×60mm(幅×奥行き×高さ)、約2.27kg。電源部は184×303×60mm(同)、4.09kg。消費電力は27W。
■インシュレータ「GEM Ball」
インシュレータ「GEM Ball」 |
厳密なリスニングテストを行ない、「聴感上、高域から低域まで、特に低域の歪み感を減らし、中域の倍音成分の再現に効果を発揮させる」というインシュレータ。接触面積の低減と安定設置を両立させるため、キャップ形状を採用。真鍮に極厚のクロムメッキを施している。
■電源ケーブル「Black Devil AC Power Cord」
電源ケーブル「Black Devil AC Power Cord」 |
「聴感上、倍音の再現性および高域から低域までのスピード感を改善させる」という電源ケーブル。導体には銅線を使用。シールド付きの3芯構造となっており、シールドの落とし方に独自の手法を使っているという。なお、標準の長さは1.8mだが、長さの特注にも対応できるという。
(2012年 3月 27日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]