フォステクス、13cm径の純マグネシウムユニット
-300台限定。専用のスピーカーボックスも
MG130HR |
フォステクスは、13cm径の純マグネシウムフルレンジユニット「MG130HR」と、対応するスピーカーボックス「YK130MG」を6月15日より発売する。MG130HRは限定300台で、価格は52,500円(1台)。YK130MGは100台限定で84,000円(1台)。
純マグネシウムは内部損失が高く、振動減衰性能が優れていることから、金属振動板特有の鳴き(カラーレーション)を低く抑えることができる。そのため、低域から高域までの可聴帯域内でも自然で透明感の高い音質を得られるとする。
YK130MGは、この純マグネシウムをHR形状に成形した振動板を採用。エッジには高損失、高ヤング率のポリカーボネート系材料を特殊配合したウレタンフォームを採用し、HR振動板の性能を阻害することなく優れた音場再現を可能にした。
コルゲーションダブルダンパーの採用により、微小入力から大入力までリニアに追従。HR振動板直結アルミボイスコイルボビンにより、高域のワイドレンジ化も図ったという。磁気回路には90mm径、高さ40mmのアルニコマグネットを採用。ポールピース部には磁気焼純処理を施した純鉄に銅キャップを装着し、電流歪を低減した。フレームはアルミダイキャスト製。再生周波数帯域はfo~28kHz、出力音圧レベルは87dB/W、バッフル開口寸法は125mm径。インピーダンスは8Ω。重量は3.18kg。
YK130MG(VR) | YK130MG(DB) |
YK130MGは、MG130HR専用のスピーカーボックス。「MG130HRの低歪みで透明感の高い音質を余すことなく引き出し、フルレンジならではのシャープな定位と点音源によるリアルな音場を再現する」としている。塗装にはバイオリンレッド(VR)/ダークブラウン(DB)の2色を用意している。
キャビネットは、高い強度と素直な共振スペクトルを持つブナ合板を採用。バッフル、天、底、側板にブナ合板を用い、裏板にシナ合板を合せる事で不要振動を逃がし強度分布を最適化。これにより明瞭度が高く響きの豊かな音質を実現したという。最終仕上げは、ブナ柾目突き板貼りにした塗装仕上げとしている。
バスレフダクトはトラック型。スピーカーターミナルは、接点損失の少ない銅削り出しの金メッキターミナルを採用。内部配線にはOFC同芯撚り線を使用している。内容積は10.2リットル、外形寸法は190×224×394mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.4kg。
(2012年 5月 11日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]