パイオニア、DSDディスク再生可能なSACDプレーヤー2機種
-63,000円のPD-30、37,000円のPD-10。iPod接続も
SACDプレーヤー「PD-30」 |
パイオニアは、DSDファイルを書き込んだディスクの再生も可能なSACDプレーヤー「PD-30」と「PD-10」を7月中旬に発売する。価格はPD-30が63,000円、PD-10が37,000円。なお、購入者に非売品のDSDディスクをプレゼントするキャンペーンも実施される。
3月に発売したプリメインアンプ「A-30」(49,800円)、「A-10」(37,000円)との組み合わせも想定したモデルで、これらのアンプとデザインマッチするシルバー基調を採用している。
どちらのモデルも音楽CD、SACDに加え、MP3、WMAを保存したCD-R/RWやDVD-R/RWの再生に対応。さらに、DSDファイル(.dsf)を書き込んだDVD-R/RWの再生にも対応するのが特徴。ネットの高音質配信サイトなどで配信されているDSDファイルを書き込み、再生する事も可能。さらに「PD-30」はAACファイルの再生にも対応する。
「PD-10」 |
フロントにUSB端子も装備。USBメモリに保存したMP3/WMA、PD-30ではAACファイルも再生可能。ただし、DSDファイルを保存したUSBメモリの再生には対応しない。PD-30はこれ以外に、iPod/iPhone/iPadのUSB接続にも対応。iPod内の楽曲をデジタル伝送し、プレーヤーのDACで高音質に再生できる。iPadを含め、接続機器の充電も可能。
DACは両モデルとも、DSD信号もダイレクトに処理できる32bit/192kHz DACを搭載。ノイズを低減させる低インピーダンス電解コンデンサなど、高音質部品も投入している。
アナログとデジタル回路部をセパレート化。CDサーボ系とUSB系の電源経路も分離し、電流の変動によるノイズを抑えている。さらに、基板やDACの配置を最適化することで、回路間の相互干渉などのノイズの影響も低減。音声信号を最短経路で伝送する「ダイレクトコンストラクション」による音の歪みやロスの抑制により、高音質化を実現したという。また、低重心センターメカ・レイアウトにより、制振性も追求。電源トランスはオーディオ専用巻き線を分離している。
両モデルとも、電源ケーブルは着脱可能で、PD-30は極太タイプのケーブルを採用。PD-30はフロントパネルに、高剛性のアルミを採用。ヘアライン仕上げを施している。PD-30は付属リモコンもヘアライン仕上げした、シンプルリモコンになっている。PD-10のリモコンは、パイオニア製アンプの電源ON/OFFやボリューム操作も可能。
出力はアナログRCA、光デジタル、同軸デジタルを各1系統装備。PD-30のRCA端子は金メッキ仕上げ。PD-30はSR IN/OUTも装備している。外形寸法と重量、消費電力は、「PD-30」が435×329×128mm(幅×奥行き×高さ)、5.6kg、38W。「PD-10」が435×329×128mm(幅×奥行き×高さ)、5.2kg、19W。
「PD-30」の背面 | 「PD-10」の背面 |
■DSDディスクプレゼントキャンペーン
DSDディスクのジャケット |
購入者向けのプレゼント企画として、「アーティストの息遣いまで楽しもう! DSDディスクプレゼント」キャンペーンが実施される。購入者を対象としたもので、7月12日~8月21日の期間中に、専用ページから応募すると、非売品のDSDディスク「Premium Studio Live Original Selection」がプレゼントされるというもの。詳細は専用サイトを参照のこと。
このディスクは、リットーミュージックのサウンド&レコーディングマガジンが協力して作られたもので、音楽配信サイト「OTOTOY」で発売されている楽曲から、セレクションされたオリジナル作品集で、非売品となる。
収録曲は以下の通り。
- 「Kiwa」清水靖晃+渋谷慶一郎
- 「It's Been A Long, Long Time」大友良英+高田漣
- 「TO NA RI - op.18」原田郁子+高木正勝
- 「scribe_ii」大野由美子+zAk+飴屋法水
- 「VIVRE」マイア・バルー+アート・リンゼイ
- 「レースのむこう」青葉市子+内橋和久
- 「Lemon Drops」Cojok+徳澤青弦カルテット
(2012年 6月 7日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]