キヤノン、新設計レンズ搭載「PowerShot G15」など
-フルHD対応3モデル。無線LAN搭載や50倍ズーム機も
PowerShot G15 |
キヤノンは、コンパクトデジタルカメラのPowerShotシリーズを一新し、キヤノンコンパクト史上最速AFを搭載したという「PowerShot G15」などを、9月27日より順次発売する。
PowerShot G15のほか、無線LAN対応の「PowerShot S110」、光学50倍ズームレンズ搭載の「PowerShot S50 HS」の3モデルがフルHD動画撮影に対応する。価格はいずれもオープンプライス。PowerShot G15は10月中旬に発売し、キヤノンオンラインショップの直販価格は59,980円、PowerShot S110は10月中旬に発売し、直販価格は49,980円、PowerShot S50HSは9月27日発売で、直販価格59,980円。
■ PowerShot G15
新設計の光学5倍ズームレンズ(F1.8-28mm/35mm換算28mm~140mm相当)を搭載したデジタルカメラ。AFアルゴリズムの改善や撮像素子からのデータ読み出し速度向上により、AF時間は0.17秒(広角端)と従来機種の「G12」に比べ約53%短縮。撮影タイムラグも約45%短縮され、0.22秒(広角端)に短縮した。
新開発の1/1.7型、有効画素数1,210万画素CMOSセンサーと、映像エンジン「DIGIC 5」の組み合わせにより高感度性能を高めた「HS SYSTEM」を搭載。常用ISO感度は最高ISO 12800まで向上した。マクロ撮影や流し撮り、動画、三脚使用など、撮影シーンに特有の手ブレに対して、自動的に最適な手ブレ補正を行なう「マルチシーンIS」を装備する。
1,920×1,080ドットのフルHD動画撮影(MOV)に対応。フレームレートは24fpsで、音声はリニアPCMステレオ。1回の最大記録容量は4GBで、最長録画時間は1時間(フルHD/HD撮影時は29分59秒)。フル画素で約10枚/秒の高速連写「ハイスピード連写HQ」にも対応する。
液晶モニタは3型/バリアングルで、92.2万画素。前後の傾きを感知するデュアルアクシス電子水準器を搭載。水平の傾きだけでなく、前後の傾きも確認できる。新設計の2段ダイヤルを装備し、デジタル一眼レフカメラのような操作性を実現しているという。光学ファインダーも備えている。
記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード。HDMI出力も備える。外形寸法は106.6×40.1×75.9mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリ/SDカード込みの重量は約352g。
■ PowerShot S110
新開発の1/1.7型、1,210万画素CMOSセンサーと、「DIGIC 5」の組み合わせにより高感度性能を高めた「HS SYSTEM」を搭載し、高感度性能を高めている。レンズは光学5倍ズーム(F2.0-F5.9/35mm換算24mm-120mm相当)。
PowerShot S110(ブラック) | PowerShot S110(シルバー) | PowerShot S110(ホワイト) |
無線LANを搭載し、スマートフォンなどと連動するWi-Fi機能を搭載。カメラアクセスポイントモードで、スマートフォンと接続し、撮影した画像を「PictBridge(Wi-Fi)」対応のプリンタへワイヤレス送信できる「Wi-Fiプリント」に対応。専用アプリ「Canon CameraWindow」をダウンロードしたスマートフォンを利用して、写真に位置情報を追加できる「GPSモバイルリンク」にも対応する。
AF速度も0.25秒へと短縮。撮影状況に応じて最適な手ブレ補正効果が得られる「マルチシーンIS」や、フル画素で約10枚/秒の高速連写「ハイスピード連写HQ」にも対応する。
動画撮影にも対応し、1,920×1,080ドットのフルHD動画撮影(MOV)が可能。フレームレートは24fpsで、音声はリニアPCMステレオ。1回の最大記録容量は4GBで、最長録画時間は1時間(フルHD/HD撮影時は29分59秒)。
記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード。HDMI出力も備える。バッテリはリチウムイオン充電池「NB-5L」で、外形寸法は98.8×26.9×59.0mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリ/SDカード込みの重量は約198g。
■ PowerShot SX50 HS
PowerShot SX50HS |
世界初という光学50倍ズームレンズ(F3.4-F6.5/24-1,200mm相当)を搭載したデジタルカメラ。各レンズ群の屈折力配置や移動量を最適化したことで、厚みは105.5mmと、従来機種のSX40HSよりも薄型化したという。
3枚のUDレンズと非球面レンズ1枚を採用することで、望遠側の色収差を良好に補正。1/2.3型、1,210万画素の高感度CMOSセンサー(裏面照射型)とDIGIC 5によるHS SYSTEMとの組み合わせで、高倍率でも解像感や色再現を保った、ノイズの少ない高画質を可能としたという。
画質の進化や倍率に応じた最適な設定により、100倍のデジタルズーム領域でも高い解像感を保つことができるという「プログレッシブファインズーム」も搭載する。撮影状況に応じて最適な手ブレ補正効果を行なう「マルチシーンIS」に、水平方向(横)の傾きに対する手ブレ補正を加えた「ダイナミックIS」を採用。動画の歩き撮りなどに有効という。
フル画素で約13枚/秒の高速連写「ハイスピード連写HQ」に対応。動画撮影にも対応し、1,920×1,080ドットのフルHD動画撮影(MOV)が可能。フレームレートは24fpsで、音声はリニアPCMステレオ。1回の最大記録容量は4GBで、最長録画時間は1時間(フルHD/HD撮影時は29分59秒)。
記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード。HDMI出力も備える。バッテリはリチウムイオン充電池「NB-10L」で、外形寸法は122.5×105.5×87.3mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリ/SDカード込みの重量は約595g。
(2012年 9月 19日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]