ニコン、フルHD動画/バリアングル液晶一眼レフ「D5200」

CMOS/画像処理エンジン強化。3色/ボディ実売9万円


ブラック(AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR装着)

 ニコンは、フルHD動画も撮影可能なデジタル一眼レフカメラのエントリーモデル「D5200」を12月に発売する。価格はオープンプライスで、ボディ単体の店頭予想価格は9万円前後。カラーはブラック、レッド、ブロンズの3色を用意するが、ボディ単体での販売はブラックのみ。

 レンズキット2モデルも12月に発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はAF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRが付属する「D5200 18-55 VR レンズキット」が10万円前後。

 また、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRと、AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VRの2本が付属する「D5200 ダブルズームキット」が13万5,000円前後。


右がレッド、左がブロンズ(AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR装着)

 ニコンDXフォーマットの新開発CMOSセンサー(有効2,410万画素)と、画像処理エンジン「EXPEED 3」を搭載する、ニコンFマウントのデジタル一眼レフカメラ。2011年に発売したD5100に比べ、CMOSセンサーを高解像度化(D5100は有効1,620万画素)し、画像処理エンジンを強化(D5100はEXPEED 2)したことなどが特徴。D5100と同様に、3型のバリアングル液晶モニタを搭載する。記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード。

 動画撮影機能「Dムービー」を搭載し、シャッターボタン脇の「動画撮影ボタン」で撮影可能。「EXPEED 3」の動画撮影ノイズ低減処理により、低輝度下でも鮮明さとシャープな輪郭を再現できるとしている。

 新たに1,920×1,080ドットの60i記録(センサー出力60コマ/秒)と50i(同50コマ/秒)、1,280×720ドットの60p/50pに対応。そのほか、1,920×1,080ドットの30p/25p/24pや、640×424ドットの30p/25pでも撮影できる。フォーマットはMPEG-4 AVC/H.264(MOV)。なお、動画の最長記録時間は約29分59秒となる。音声記録は内蔵ステレオマイクのほか、外部マイクを使ったステレオ録音にも対応。

 AFシステムは、D7000と同様に高密度39点のフォーカスポイントを装備。使用頻度の高い中央部9点にはクロスタイプセンサーを採用する。フォーカスポイントを11点に限定することも可能。

 「2016分割RGBセンサー」によるシーン認識システムを備え、AFや露出、ホワイトバランスなどを制御。ライブビューや動画撮影時の顔認識AF、静止画再生時の顔の拡大再生では、最大35人の顔を認識できる。連写は最高約5コマ/秒。撮像感度は最大ISO 25600相当(Hi2)の増感も可能。

バリアングル液晶を搭載

 液晶モニタは3型/92万画素で、左側に180度、開いた状態で時計回りに90度/反時計回りに180度可動。ロー/ハイアングルや自分撮りなど様々なアングルに対応する。EXPEED 3の搭載で向上したグラフィック処理能力を活かしてGUIも改善され、直感的な操作ができるという。

 別売のワイヤレスモバイルアダプタ「WU-1a」により、スマートフォンやタブレットなどと連携可能。無線LANで、撮影した画像をスマートフォンに転送したり、液晶モニタに表示される映像や情報をスマートフォンに送信し、スマートフォン側で画角のチェックや、リモート撮影ができる。

 バッテリはEN-EL14を使用。外形寸法は約129×78×98mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約505g(本体のみ)、約555g(バッテリ/SDカード込み)。



(2012年 11月 6日)

[AV Watch編集部 中林暁]