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トップウイング、スイッチングハブなどの未使用SFP/SFP+ポートに挿入するSFPターミネーター「SFPmute」
2026年5月18日 11:45
トップウイングは、スイッチングハブなどの未使用のSFP/SFP+ポートに挿入する、パッシブ型SFPターミネーター「SFPmute」を5月28日に発売する。価格は1個8,800円。
同社はこれまで、「未使用LANポートに挿入するLANターミネーター・LANmuteによって、空きポートからの外来ノイズ流入や不要な高周波的振る舞いに対策しており、SFPmuteは、この考え方をSFP/SFP+ポートへ展開した製品」という。
SFPケージは、SFPモジュールを固定するための金具であると同時に、モジュール全体を覆うシールド構造体でもある。SFPモジュールを挿入すると、モジュールの金属シェルとホスト側のSFPケージが接触し、前面パネルや筐体GND/シールドGNDと組み合わさることで、高速信号部を覆うシールド構造が形成される。これは、RJ45のSTPポートにおける金属シェルと似ているという。
SFP/SFP+ポートの場合、ケージはより大きな面積と奥行きを持ち、光モジュールやDAC(Direct Attach Cable)ケーブル全体を包み込む構造となる。さらに、SFP/SFP+ポートは高速差動信号を扱うため、ケージ周辺のシールド状態は見過ごせない要素だという。
未使用SFPポートでは、SFPケージの前面は開口したまま。「本来モジュールの金属シェルによって閉じられるはずのシールド構造が、未完成のまま残っている状態とも言え、SFPmuteを挿入することで、SFPケージの開口部をフルメタル構造で塞ぐ。空きSFPポートを、電気的にも機械的にもより整った状態へ近づけることを目指した」とのこと。
また、機器によっては、未使用SFPポートであってもホスト側信号回路が完全には停止せず、送信ラインにアイドルパターンやクロックに関連する高周波成分が残る場合がある。この場合、モジュール側の受信終端が存在しないため、高速差動ラインの先端は開放に近い状態となる。開放端では反射が生じやすく、差動信号の一部がコモンモード成分へ変換されたり、SFPケージや周辺構造を通じて不要な高周波ノイズとして振る舞ったりする可能性があるという。
SFPmuteは、送信/受信の高速差動ラインに対して終端を与えることで、このような開放端の反射や不要な高周波的振る舞いを抑えることを目指した。
モジュール不在時にホスト側送信ラインが停止する場合は、信号そのものによる影響は小さくなるが、SFPコネクタ部、内部配線、ケージ構造は、GHz帯の高周波領域ではアンテナのように振る舞うことがあるとのこと。SFPmuteは、終端構造とコモンモードダンピングにより、こうした開放状態の不安定さを抑えることを意図。
ポートが完全に非アクティブな場合でも、SFPケージの開口部は筐体シールドの連続性という点では弱点になり得るとし、SFPmuteでは、従来の樹脂キャップではなく、フルメタルシールド構造を採用。SFPmuteの金属シェルとSFPケージを適切に接触させることで、未使用SFPポートの開口部を物理的に塞ぎ、シールド構造として機能させることを目指した。
シールド構造にもこだわった。SFPケージはもともと金属で構成されているが、未使用時には上述したように前面が開口した状態になる。SFPmuteでは金属キャップを採用し、SFPケージと組み合わせることで、空きSFPポートを小さなシールド構造として完結させることを目指した。
