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レクスト、天然木無垢オーク材使用のスピーカー

直販ペア12万円。吸音材/ネットワークレス

ブックシェルフスピーカー「SH-EP7」

 レクストは、エンクロージャに天然木無垢オーク材を使ったブックシェルフスピーカー「SH-EP7」を発表した。受注生産になっており、12月26日受注分までの10ペアは、年内に届けられる予定だという。直販価格はペアで120,000円。

 音質を追求し、エンクロージャの素材に天然木オーク無垢材を採用。内部構造材を含めて、全てオーク材で構成。エンブレム部のみ、天然木ブラックウォールナットを使用している。オーク無垢材でも柾目を積極的に採用。板目の材と比べて歩留まりが悪く、コストは高くなるが、反りや収縮などの狂いが少なく、エンクロージャに適しているという。

 塗装には、植物油と植物性ワックスを使用した天然木材保護塗料「プラネットジャパン/グロスクリアオイル」を使用。木目を活かしたナチュラルカラーの仕上げになっている。

 複雑な内部構造を採用する事で、吸音材を全廃。ネットワークも使っておらず、ユニットはアンプと直結。ウーファの振動特性をコントロールする事で、クロスオーバー付近の特性を微調整して対応している。

 ツイータは2.5cm径のデュアルエミッション磁気回路タイプ。ウーファは17cm径のDDリニアウーファを採用。ウーファはアルパイン「DDL-R170S」(29,400円)に独自のチューニングを施している。振動板はカーボンセラックコーティングの3層振動板。ダブルギャザードエッジ、ネオジウムマグネットなどが使われている。

 エンクロージャの前面下部にスリットを用意。ウーファの背圧は、約5mmのエア・スリットから、フロント下部にテーパー状に広がるダクトへと放出。エア・スリットの効果により、「一般的なバスレフ方式のようなダクト共鳴による増強に頼らず、鮮明な低音が小型エンクロージャーから得られる」としている。

 アッセンブル作業はレクストの西野正和代表が行ない、1台1台試聴テストも実施するという。再生周波数帯域は45Hz~90kHz、出力音圧レベルは91dB、クロスオーバー周波数は8.7kHz、インピーダンスは4Ω。外形寸法は202×200×280mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は3.6kg。

ツイータは2.5cm径のデュアルエミッション磁気回路タイプ
ウーファの背圧はエア・スリットを通ってテーパー状に広がるダクトへと放出
背面

(山崎健太郎)