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オリンパス、F1.8レンズで1080p対応のデジカメ「XZ-10」

5軸手ブレ補正搭載や、15m防水でフルHD対応など7機種

XZ-10

 オリンパスイメージングは、コンパクトデジタルカメラの新モデル7機種を発表。その内6機種がフルHDの動画記録に対応する。2月8日以降順次発売され、価格はオープンプライス。店頭予想価格は、開放F1.8の明るいレンズを備えた「XZ-10」が4万円前後、強力な手ブレ補正機能を備えた「SH-50」が37,000円前後、光学24倍ズームを備えた「SZ-16」が27,000円前後など。

 詳細は下表の通り。ここではフルHD動画撮影対応のモデルを紹介する。

モデル名特徴発売日店頭予想価格
XZ-10F1.8の明るいレンズ
フォトストーリー機能
2月下旬4万円前後
SH-50回転ブレも補正
光学24倍ズーム
2月下旬37,000円前後
SZ-16光学24倍ズーム2月8日27,000円前後
TG-2 Tough15m防水
2.1m耐落下
2月8日5万円前後
TG-830 Tough10m防水
2.1m耐落下
2月下旬35,000円前後
TG-630 Tough5m防水
1.5m耐落下
2月下旬23,000円前後



XZ-10

 薄型筐体に、F1.8~2.7の明るいズームレンズを搭載。焦点距離は35mm換算で26mm~130mmの光学5倍となる。手ブレ補正はセンサーシフトタイプだが、動画撮影時は電子式手ブレ補正となる。カラーはブラック、ブラウン、ホワイト。

 撮像素子は1/2.3型CMOSで、有効1,200万画素。静止画のRAW記録にも対応。動画はMPEG-4 AVC/H.264のMOVで、1080/30p、720/30pの撮影が可能。720/120fps、432×324ドット/240fpsのハイスピードムービーも撮影できる。最長記録時間は約29分、120fps動画は20秒。

カラーはブラック、ブラウン、ホワイト

 画像処理エンジンは「TruePic」を採用。レンズと組み合わせてピント合わせの速度を向上させたほか、OLYMPUS PENシリーズで採用されている「FAST AF」も継承する。

 スマートフォン連携も可能。本体に無線LAN機能は備えていないが、東芝製の無線LAN内蔵SDHCカード「FlashAir」に対応。iOS/Android用アプリ「OI.Share」も用意し、撮影動画をスマートフォンのアプリへ転送可能。アプリでアートフィルタをかけたり、SNSへ投稿する事もできる。ワンタイムパスワードを発行し、複数のスマートフォンを同時に接続、その場でシェアする事もできる。

 新機能「フォトストーリー」は、1つのシーンを複数視点から撮影して1枚の作品に組み合わせるもの。4種類のテーマ(スタンダード、スピード、ズームイン/アウト、ファンフレーム)から1つを選び、フレーム内をタッチするタッチAFシャッターで撮影することで、簡単にこだわりの作品が完成するという。選んだテーマに合わせ、タイプや効果、フレームのアスペクト比と分割数の組み合わせを選択できる。

 92万画素、3型液晶モニタを搭載。外形寸法は102.4×34.3×61.1mm(幅×奥行き×高さ)、電池やメモリーカードを含めた重量は約221g。



SH-50

SH-50

 同社の一眼カメラ「OLYMPUS OM-D」と同じ方式の手ブレ補正機能を、コンパクトデジタルカメラでは初めて搭載。上下左右の角度ブレだけでなく、イメージセンサーを回転させることで、回転ブレにも対応。動画撮影時にはさらに、カメラが上下左右に水平・垂直に動くことで生じるシフトブレも補正。ハイブリッド5軸手ブレ補正を実現している。

 これに、裏面照射型のセンサーや、画像処理エンジン「TruePic」などを組み合わせることで、望遠時でも安定した撮影ができるという。特に動画では、歩行や小走りなどのブレも補正するとしている。静止画では1回のシャッターで複数枚を高速連写し、重ねあわせ、ノイズを抑えた撮影を可能にする「手持ち夜景モード」も装備する。

カラーはシルバー、ブラック、ホワイト

 また、フルHD動画を撮影しながら、同時に1,600万画素の静止画撮影も可能。シャッターを押した前後の様子を動画で記録。写真を見返す際に、動画も観られる「回想フォト」機能も用意する。

 動画はMPEG-4 AVC/H.264のMOV形式で、1080/60i、1080p、720pなどで撮影可能。720/120fps、432×324/240fpsのハイスピード動画も撮影可能。連続記録時間は29分、またはファイルサイズ4GBまで。ハイスピード動画は20秒。

 レンズの焦点距離は35mm換算で25~600mm。開放F値は3.0~6.9。有効1,600万画素、1/2.3型CMOSを搭載。外形寸法は112.1×42.4×63.5mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリやメモリーカードを含む重量は269g。



SZ-16

 スタイリッシュな筐体に、光学24倍のズームレンズを搭載したモデル。焦点距離は35mm換算で25~600mm。開放F値は3.0~F6.9。手ブレ補正機能「DUAL IS」を搭載。CMOSを動かすセンサーシフト式の手ブレ補正で、その補正にデジタル一眼のアルゴリズムを採用。高感度撮影と組み合わせ、ブレを効果的に低減するという。

SZ-16
カラーはシルバー、ホワイト、ブラック

 センサーは有効1,600万画素の1/2.3型CMOS。動画はMPEG-4 AVC/H.264のMOV形式で、1080p、720pなどの撮影が可能。HS120(640×480、120fps)、HS240(320×240、240fps)のハイスピード動画撮影も可能。動画の連続記録時間は1080p、720pが29分、またはファイルサイズ4GBまで。ハイスピードは20秒。

 外形寸法は107.9×39.9×69.7mm(幅×奥行き×高さ)で、バッテリやメモリーカードを含めた重量は227g。



TG-2 Tough

TG-2 Tough

 防水仕様の「タフ」シリーズ、フラッグシップモデル。15mの防水(JIS/IEC保護等級8、IPX8相当)、2.1m耐落下衝撃性能、JIS/IEC保護等級6(IP6X)相当の防塵性能、マイナス10度の耐低温性能、100kgf耐荷重などを実現しており、水中や雪山登山などでも使用できるという。

 GPSと電子コンパスも搭載。撮影中、モニタにランドマーク情報を表示したり、フィールドで方位や緯度経度などを確認する事も可能。GPSロガー機能も備え、PC用ソフト「OLYMPUS Viewer 3」で、移動の軌跡も確認できる。

カラーはレッドとブラック

 焦点距離は35mm換算で25~100mm、F値は2.0~4.9。デジタルズーム4倍、超解像ズーム2倍も用意。センサーは有効1,200万画素、1/2.3型の裏面照射型CMOSで、画像処理エンジンは「TruePic」を搭載。明るいレンズとも組み合わせ、ノイズの少ない撮影ができるという。

 手ブレ補正は「DUAL IS」。手持ち夜景モードも搭載する。モニタは3型、61万画素の有機EL。

 動画はMPEG-4 AVC/H.264のMOV形式で、1080p、720pなどの撮影が可能。MotionJPEGでHS120(640×480、120fps)、HS240(320×240、240fps)のハイスピード動画も撮影できる。連続記録時間は1080p/720pが29分、またはファイルサイズ4GB。ハイスピードは20秒。

 外形寸法は111.5×29.1×66.5mm(幅×奥行き×高さ)で、バッテリやメモリーカードを含めた重量は230g。



TG-830 Tough

TG-830 Tough

 10mの防水性能(JIS/IEC保護等級8、IPX8相当)、2.1mの耐衝撃性能、マイナス10度の耐低温、JIS/IEC保護等級6(IP6X)相当の防塵性能も搭載したモデル。GPSと電子コンパスも搭載する。

 撮像素子は有効1,600万画素、1/2.3型のCMOS。レンズ焦点距離は35mm換算で28~140mm、開放F値は3.9~5.9。デジタルズームは4倍、超解像ズームは2倍。

カラーはシルバー、ブラック、レッド

 MPEG-4 AVC/H.264のMOV形式で、1080/60i、1080p、720pなどの動画撮影が可能。ハイスピード動画も撮影できる。動画は29分、またはファイルサイズ4GBまで連続記録可能。ハイスピードは20秒となる。

 フルHD動画を撮影しながら、同時に1,600万画素の静止画も撮影できる「フォト・イン・ムービー」機能を搭載。シャッターを押した前後の時間を動画で収録し、撮影時の臨場感を収録できる「回想フォト」機能も用意する。

 外形寸法は109.5×28.4×66.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量はバッテリやメモリーカードを含めて214g。



TG-630 Tough

TG-630 Tough

 ファッショナブルなカラーを採用したタフデジカメ。カラーはホワイトとブルーの2色。5mの防水性能(JIS/IEC保護等級8、IPX8相当)、1.5mの耐衝撃性能、マイナス10度の耐低温、JIS/IEC保護等級6(IP6X)相当の防塵性能も搭載したモデル。GPSなどは備えていない。

 手ブレ補正は「DUAL IS」。手持ち夜景モードに加え、犬や猫の顔を自動検出し、ピントを合わせてくれる「ペットモード」も搭載する。

カラーはホワイトとブルーの2色

 有効1,200万画素、1/2.3型のCMOSを搭載。レンズは35mm換算で28mm~140mm、F値は3.9~5.9。超解像2倍ズーム、デジタル4倍ズームも備えている。

 MPEG-4 AVC/H.264のMOV形式で、1080p、720pなどの動画撮影が可能。MotionJPEG形式で、ハイスピード動画も撮影できる。動画は29分、またはファイルサイズ4GBまで連続記録可能。ハイスピードは20秒となる。

 外形寸法は98.4×21.9×65.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量はバッテリやメモリーカードを含めて167g。

(山崎健太郎)