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Gracenote、楽曲認識技術「MusicID」を高速化

アプリ「musiXmatch」の楽曲認識速度を5倍に

 Gracenoteは12日、楽曲認識技術「MusicID」の音楽認識パフォーマンスやスピードを向上させたと発表した。iOS/Androidアプリの「musiXmatch」が、最新MusicIDを実装した最初のアプリとなる。

 MusicID技術は、流れている楽曲を数秒スマートフォンに「聴かせる」ことで、楽曲それぞれのオーディオフィンガープリントを生成し、Gracenoteのサーバー上のデータベースと照合。楽曲やアーティスト名などの情報を表示したり、関連サイトへの誘導表示などが行なえる。

 今回、オーディオフィンガープリント生成から、アプリ内での楽曲識別、データベースマッチングなど、楽曲認識の全てのプロセスを高速化。音楽認識のスピードは約5倍に向上し、スマートフォンを使って数秒で曲名検索が可能となり、なかでも「人気曲に関してはほぼ瞬時に認識できるように向上した」という。

 MusicIDは、元々CDを認識して、パソコンにアーティスト名などのメタデータやカバーアートを表示させるために作られたもの。現在はスマートフォンなど多くのデジタル音楽の楽曲認識技術として利用されている。

(臼田勤哉)