ニュース

音楽配信で好みの曲に出会える「Gracenote Rhythm」が日本展開。邦楽ジャンル200以上

 グレースノート(Gracenote)は18日、音楽との出会いを提供する“ミュージックディスカバリー”をコンセプトとした、ストリーミング音楽配信向け楽曲レコメンデーションのプラットフォーム「Gracenote Rhythm」の日本版を発表。これを記念した招待制イベントを同日に都内で開催する。

 「Gracenote Rhythm」は、CDDBなどを展開し、グローバルで1億8,000万曲以上の楽曲データベースを持つグレースノートが手掛ける、新しい音楽レコメンデーションエンジン。この技術を活用したインターネットラジオアプリ/サービスは、ユーザーのリスニング傾向や履歴を把握し、使えば使うほど好みを反映して各ユーザーに合った音楽を探せる点などが特徴。なお、米国では1月3日に発表され、2月より商用/開発者向けにAPIを公開するとしている。

 各楽曲の属性情報として「ジャンル(ロックやヒップホップなど)」、「ムード(エキサイティング、ゆったりなど)」、「活躍年代(80年代など)」、「テンポ(BPMなど)」、「アーティストの活躍地域(ロンドン、ニューヨークなど)」、「アーティストのタイプ(女性アーティストなど)」といった6つのカテゴリに分類。類似した曲やアーティストの情報をまとめて聴くことができる。また、人気やトレンドに関するデータにより、新しい音楽や期待の新人アーティストなどを探しやすくしたという。Gracenote Rhythmが扱うジャンルは2,300種類以上で、そのうち日本の楽曲に関するジャンルは200以上としている。

 Gracenoteのデータベースは、同社スタッフによる「音楽エキスパート」チームが楽曲データを一つ一つフィードバックした人力作業によるデータを活用。こうしたデータと新しいアルゴリズムを組み合わせることで、幅広い音楽ジャンルに対応したインターネットラジオのチャンネルなどを作成可能としている。

 同社は、開発者などに向けたGracenote Rhythm APIを用意。2月22日~23に日本で初開催される音楽ハッカソン(ソフトウェア開発者が集まり、短期間でアプリケーションを開発するイベント)「Music Hack Day Tokyo」にもスポンサーとして参加、Gracenote Rhythm APIを提供する。

 18日に行なわれる招待制イベントには、米GracenoteからCTOのタイ・ロバーツ氏が来日し、技術説明を行なう。また、欧米など海外で定額音楽配信サービスを手掛ける「Spotify(スポティファイ)」の日本法人であるスポティファイジャパンの野本晶氏や、ユニバーサルミュージックの鈴木貴歩氏、インターネットラジオのblock.fmを主宰するm-floの☆TAKU TAKAHASHIさんらも来場し、パネルディスカッションを行なう。

(中林暁)