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フジテレビ、FNNのニュース番組にスクープ映像を投稿できるアプリ

FNN各局に投稿用のページが作られる。画像は岩手めんこいテレビのもの

 フジテレビジョンは1日、FNN(フジニュースネットワーク)各局と連携し、視聴者がスクープ映像や面白映像などをFNNに手軽に投稿できる新サービス「FNNビデオPost」を開始した。FNN各局のWebサイトに投稿用ページを設けるほか、スマートフォン/タブレット向けに専用アプリ「FNNビデオPost」も用意。いずれも無料で利用できる。

 FNN28局(テレビ大分は8月以降にサービス開始予定)に、ユーザーが動画や静止画を手軽に投稿できるサービス。デジタルカメラやスマートフォンの普及により、一般視聴者が事件や事故、災害発生の現場などで決定的な瞬間を撮影する機会が増加しており、日々放送されるニュース番組の中で、視聴者提供映像として使用されるケースも増加している。これを踏まえ、「視聴者発の貴重な情報をできるだけタイムリーに収集し、毎日のニュース報道に生かしていく」(フジテレビ)事をコンセプトにしている。

アプリの画面

 具体的には、台風・雷・竜巻などの自然災害、運行がストップし大混雑している電車や駅の様子、事件・事故発生直後の現場映像など、報道記者やカメラマンが捉えることができなかったスクープ映像のほか、美しい風景やペット、珍しい自然現象や生き物など、癒し系映像、面白映像などの投稿も受け付ける。投稿された動画・写真は、FNN各局のスタッフが吟味・精査し、番組での採用可否を決定する。投稿したものが、全て番組で使われるわけではない。

 PCはFNN各局のWebページに設けられたフォームから投稿可能。動画の場合、データ容量は500MB以内。形式はAVI、3GPP、H264、MPEG-4、WMV、MP4、3GP、MOV、FLV(SorensonSpark圧縮のみ)。静止画は1,280×1,024ドットが上限で、ファイル形式はJPEG/PNG/GIFFのみサポートする。スマートフォン向けアプリは、Android 2.3以降、iOS 5.1以降に対応する。

 既に他の動画投稿サイトが人気を集める中、テレビ番組への投稿を募る理由として、フジテレビ報道局メディア推進担当局長の根岸幸弘氏は、「何十万、何百万あるいは何千万人の方々が、同時にご覧になるテレビメディアの伝播力、共有感を改めて認識して欲しい。FNNビデオPostがテレビとネットの架け橋となって“当事者“や“目撃者”が発信する新しいニュースコンテンツにつながる事を期待している」と、コメントしている。

(山崎健太郎)