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オリンパス、ワンセグ音声録音も可能なICレコーダ

スピーカークレードル付き「ラジオサーバーポケット」

ステレオスピーカー内蔵クレードルが付属する「PJ-35」

 オリンパスイメージングは、ワンセグ音声の録音も可能なICレコーダ「ラジオサーバーポケット」の新機種2モデルを8月30日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はスピーカー内蔵クレードル付きの「PJ-35」が3万円前後、スピーカー非搭載クレードルが付属する「PJ-30」が25,000円前後。

 両機種とも、ラジオレコーダで初とするワンセグ音声の受信と録音に対応したことが特徴。地上アナログ放送終了後も、テレビ音声をラジオで楽しみたいというニーズが同社に多数寄せられ、それに応えたとしている。従来モデルと同様にAM/FMラジオにも対応し、それぞれ受信と録音/予約録音が可能。また、付属のクレードル「アンテナステーション」に装着して家のアンテナに接続することで、より安定した受信が行なえる。

「PJ-30」と付属クレードル

 2機種の違いは本体の色(PJ-35はブラック、PJ-30はホワイト)や、PJ-35のみアンテナステーションにスピーカーを内蔵する点、予約録音の設定できる数(PJ-35は30件、PJ-30は20件)。本体の内蔵メモリは4GBで、microSD/SDHCスロット(最大32GBのカードに対応)も備える。内蔵メモリとmicroSDカードの間でファイルコピーも可能だが、ワンセグ音声はコピーできない。

 プリセットの選局数は、ワンセグ/AM/FM各20件で、本体上部ボタンでのダイレクト選局も5局まで(ワンセグ/AM/FM合計)できる。放送局のオートスキャンも可能。AM/FMラジオのノイズを低減する「ノイズフィルター」も備える。予約録音は、日付/曜日指定に対応し、毎週予約も可能。さらに、パソコンと接続することで、パソコンからの予約設定(AM/FMのみ)や、放送局名の編集も行なえる。本体で、録音したファイルを日付から探せる「カレンダー検索」にも対応。放送局の周波数や時計設定などを音声で読み上げるガイド機能も備える。

PJ-35本体
PJ-30本体

 付属のアンテナステーションは、アンテナ端子(F型/ミニプラグ/AM用)を備えるほか、PJ-35/30用の充電クレードルとしても利用可能。PJ-35/30は単4電池2本で動作し、付属のニッケル水素充電池の利用時のみ、充電を行なえる。

 PJ-35のアンテナステーションには50mm径ユニット2基のステレオスピーカーを備えるほか、スウェーデン・Dirac Researchの音響技術「Dirac HD Sound」も搭載。音の歪みの発生を抑え、スピーカーの性能を最大限に引き出すことで高音質化を図っている。同社技術は海外のカーオーディオなどに採用事例があるが、スピーカーシステムとしてはPJ-35のアンテナステーションが日本初の採用になるという。スピーカー出力は0.3W×2chで、「Dirac Flat」時は0.6W×2ch。このアンテナステーションには再生/停止/早送りや、早聞き/遅聞き、A-Bリピートなどの操作ボタンも配している。

PJ-35のアンテナステーションには操作ボタンも装備
PJ-35のアンテナステーション背面
PJ-30のアンテナステーション背面
PJ-35本体上部

 ICレコーダ機能は両機種共通で、記録形式はMP3(128kbpsステレオ/48kbpsモノラル)。ステレオマイクを内蔵するほか、外部マイクでも録音できる。再生対応ファイルはWMA/MP3。再生速度の調整は0.5~3倍に対応する。23mm径/出力280mWのスピーカーと、ステレオミニのヘッドフォン出力を装備する。

 付属のニッケル水素充電池利用時の連続録音時間は約26時間(48kbpsモノラル時)、音楽再生は33時間(イヤフォン利用時)。FMラジオ聴取は約19時間(イヤフォン利用時)。外形寸法は118.5×50.8×17.9mm(縦×横×厚さ)、電池を含む重量は110g。

 アンテナステーションの外形寸法と重量は、PJ-35付属のものが211×118×129.8mm(幅×奥行き×高さ)、670g、PJ-30付属が69.5×99.6×99mm(同)、280g。

(中林暁)