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PlayStation 4日本発売は'14年2月22日、41,979円

タイトル準備のため欧米より遅れ。10月5日予約開始

PS4を紹介するSCEJAの河野弘プレジデント

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は9日、次世代コンピュータエンタテインメントシステム「PlayStation 4」(PS4/プレイステーション 4)を2014年2月22日に日本で発売すると発表した。価格は41,979円。PlayStation Camera同梱版は46,179円。予約は10月5日から開始する。

日本での発売日と価格

 SCEJAの河野弘プレジデントは、海外での発売よりも遅くなる日本の発売日について「最も重要視したのはコンテンツ、タイトルの準備です。欧米の有力なタイトル、そして日本独自のタイトルが揃っていること。そのタイミングを検証していました。その結果、2月22日が最善であると判断しました。発売時には数多くの有力なタイトルが用意されています」と説明。

 さらに、「少しお時間をいただくことになりますが、ただ待って頂くわけではありません」と語り、ゲームソフトの「KNACK」の無料ダウンロードコードと、PS1に1年の延長保証を追加(通常の1年保証+延長1年保証)した「PlayStation 4 First Limited Pack」と、それに「PlayStation Camera」を同梱した「PlayStation 4 First Limited Pack with PlayStation Camera」を、それぞれ価格据え置きで(41,979円/46,179円)発売する事も明らかにした。

 PS4に関しては、8月にドイツで開催された「Gamescom」において、米国とカナダで11月15日にフランス、ドイツ、イタリアなどで11月29日に発売される事が発表されており、日本での発売はそれよりも遅れる事になる。

 日本での発売日と価格は、9日に開催している「SCEJA Press Conference 2013」にて発表された。

PlayStation 4
背面。HDMI、アナログAV出力、光デジタル出力などを備えている

 また、PS4の本体色であるジェット・ブラックと同色の、コントローラー「DUALSHOCK 4」に加え、そのカラーバリエーションとして「マグマ・レッド」と「ウェイブ・ブルー」が、本体と同時に6,279円で発売される。

 さらに、専用周辺機器として「PlayStation Camera」(6,279円)、「DUALSHOCK 4充電スタンド」(2,604円)、本体を縦置きできる「縦置きスタンド」(2,394円)も同時発売する。

正面。USB 3.0ポート×2を搭載。BD/DVDドライブも搭載している
DUALSHOCK4コントローラのカラーバリエーションであるマグマ・レッド、ウェイブ・ブルー
DUALSHOCK 4を2台乗せて充電できるスタンド
PlayStation Camera
PlayStation 4 First Limited Packのパッケージ

 ゲーム以外のサービスでは、PS4の日本での発売初日から、定額制音楽配信サービスの「Music Unlimited」に対応。ゲームミュージックチャンネルも追加予定。ビデオ配信サービスの「Video Unlimited」にも対応。2014年には、カラオケサービス「JOYSOUND DiVE 2(仮)」も利用できるようになる。

 SCEJAの河野弘プレジデントは「Music Unlimited」の状況について、「洋楽だけでなく邦楽も増加しており、8月30日には初音ミクの音楽配信もスタートしました。今後はゲームファン待望の、ゲームミュージックチャンネルも追加します」と発表。「Video Unlimited」についても「ゲームと関係の深い、アニメや映画など豊富なラインナップを用意していく」と説明した。

 なお、米国では「Video Unlimited」の4Kコンテンツ配信なども発表されているが、PS4の動画・静止画の4K出力は、HDMI出力のバージョンなどについては「ノーコメント」としている。

 また、PS4では、DUALSHOCK4コントローラの「SHARE」ボタンを押す事でプレイ中のゲームをネット配信できるのが特徴だが、国内で利用できる配信サービスについても発表。海外でアナウンスされていた「Twitch(ツイッチ)」やYouTubeに加え、ニコニコ生放送も利用できる事が明らかになった。

PS4からのゲーム配信で、ニコニコ生放送が利用可能
「Music Unlimited」には初音ミクに加え、ゲームミュージックチャンネルを追加
PS4本体を縦置きするためのスタンド
周辺機器のマイク付きイヤフォン
PS4本体とDUALSHOCK4コントローラ、PlayStation Camera

 PS4の主な仕様は既発表の通り。型番は「CUH-1000A」シリーズ。8つのJaguar CPUコアと次世代RadeonベースGPUからなるAMD製のメインプロセッサを搭載。メモリは8GBのGDDRメモリで帯域幅は176GB/秒。500GB HDDやBD/DVDドライブも搭載する。BDは再生/読み出し専用で6倍速のCAV、DVDは8倍速のCAV。音楽CDには対応しない。

 USB 3.0ポート×2やAUXポートを装備。1000BASE-T対応のEthernetやIEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth Ver.2.1+EDRに対応する。出力端子はHDMIと光デジタル音声出力。外形寸法は275×305×53mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.8kg。コントローラのDUALSHOCK 4と、モノラルヘッドセット、電源ケーブル、HDMIケーブル、USBケーブルなどを同梱する。

大作ゲームが多数登場

大作ゲームが多数紹介された。ゲームの詳細については、僚誌Game Watchを参照のこと

 PS4本体の発売と同時に、ソフトウェアメーカーとSCEワールドワイド・スタジオ(SCE WWS)から19のソフトが日本向けに発売予定。さらに、23タイトル以上が制作されている。さらに、インディーズゲームも登場予定で、「容易に販売できるよう、インディーズデベロッパーへ、万全の体制を整えていきます。PS4の発売日から日本でもインディーズゲームが続々と発売される予定」(河野プレジデント)という。

 プレスカンファレンスでは、本体発売と同時に、オンラインRPGの「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」のβテストに参加できる事や、「龍が如く」シリーズの新作「龍が如く 維新!」、「ドリームクラブ ホストガール オンステージ」、「ウォッチドッグス」など、本体と同時発売が予定されているゲームソフトを多数紹介。

 この中には、PlayStation 3版も発売されるタイトルも含まれているが、いくつかのタイトルでは、PS3版を購入したユーザーが、PS4本体を購入した場合に、手軽な価格で同じゲームソフトのPS4 ダウンロード版にアップグレードできるプログラムを期間限定で実施する事も発表。対応するタイトルの詳細は、決定次第案内するという。

(山崎健太郎)