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エミライ、AV機器のノイズを吸収して熱に変換するシート

旭化成せんい「PULSHUT-MU」使用。実売13,000円

 エミライは、同社オーディオブランド「em」の新製品として、AV機器の電磁波ノイズ吸収シート「munimentum(ミュニメンタム) 101」(EM-MU101)を10月15日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は13,000円前後。

 旭化成せんい製のノイズ抑制素材「PULSHUT-MU」を使用したシートで、可聴帯域の20Hz~20kHzから、MHz~GHz帯の広い周波数帯域に渡ってノイズ対策が行なえるという製品。主な使い方として、エミライの検証では、オーディオケーブルに巻き付けるなどしている。

 PULSHUT-MUは、非磁性系ノイズ抑制素材のPULSHUTをAV機器向けにカスタマイズした素材で、20Hz~20kHzのノイズを熱に変換して音声信号へのノイズの影響を抑えるという。なお、変換されたノイズは、シートが発熱するほどの熱量にはならないとしている。エミライの「munimentum 101」は、このPULSHUT-MUをCFRP(炭素繊維強化プラスチック)で挟み込んだ構造で、AV機器のノイズ対策が容易に行なえるという。

 同社は「SN比においてノイズ成分が減少しているにもかかわらず音圧バランスに変化がない。純粋にノイズ成分に対してのみ効果があることが定量的に示されている」としている。外形寸法は250×250×0.3mm(縦×横×厚さ)、重量は約48g。

オーディオ機器の電源ケーブルと信号ケーブルにPLSHUT-MUを巻きつける前と後の信号を比較したもの。左が高調波歪み、右がピンクノイズ(音圧バランス)
基板全面にmunimentum 101を使用した時の磁界抑制効果の比較。左が使用前、右が使用後

(中林暁)