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シャープ、業務システムとTV連携「ITテレビモニター」

病院やスポーツクラブ向けにカスタマイズ

ITテレビモニター

 シャープは、タッチパネル対応テレビに、インターネットやビデオ・オン・デマンドなどのネットサービスと、顧客ごとの業務用システムを融合させたソリューション型テレビ「ITテレビモニター」を開発。法人市場を対象に2014年2月以降販売を開始する。

 病院やホテル、スポーツクラブなどの施設の業務用システムと連携しながら、施設利用者がネットサービスなどを楽しめるタッチパネル対応テレビ。各施設で需要の高いテレビに着目し、ネットサービスや業務用システムと連携し、導入する顧客ごとにカスタマイズ可能なソリューション型テレビとして展開。タッチパネル操作でテレビやネットサービスが楽しめるほか、例えば病院内では電子カルテの表示や病室からの食事の注文など、より質の高いサービス提供が可能となるという。

 ディスプレイ部は16型/1,366×768ドットで、OSはLinux。地上/BS/110度CSデジタルチューナを内蔵する。92万画素のカメラやステレオスピーカー、Ethernet、IEEE 802.11b/g/n無線LANなどを装備。HDMI入力やヘッドフォン出力、機能拡張用端子、USB端子などを装備する。

 NFCにも対応可能で、通信機能などのIT機能部分は、ユニット化して内蔵。ユニット部分を交換すれば新しいネットサービスへの対応が可能なため、システムの保守・管理などメンテナンスも行ないやすいという。外形寸法は384×52×253mm(幅×奥行き×高さ)、重量は未定。

23日開催の商品説明会で展示されたITモニタ。画面上部にカメラ、下部に電源スイッチを配置。カメラはプライバシーに配慮してシャッターを閉じることができる。タッチパネルはセンサー式で、手袋装着時やペンなどでの操作も可能
モニタアームに取り付けての使用例。VESA規格に準拠しており、壁掛けなど様々な設置が可能という
別売でリモコンも用意。医療機関などでの使用を想定して、モニタ・リモコンは抗菌素材を使用している
交換可能なITユニットは背面に装備。汎用品ではないが、要望が多ければ仕様をオープンにすることも検討するという
ITユニットにはCPUやOS、USB、Ethernet端子が搭載されている。ITユニットを外しても、別売のリモコンがあればテレビとして使用することもできるという

(臼田勤哉)