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Olasonic、卵型でNFC搭載のBluetoothスピーカー

1台の音をデュフィーザーで拡散。実売9,980円

卵型Bluetoothスピーカー「TW-BT5(W)」

 東和電子は、Olasonicブランドの卵型Bluetoothスピーカー「TW-BT5(W)」を12月中旬に発売する。1台構成で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は9,980円前後。カラーはブリリアントホワイト。

 同社の代名詞的な卵型スピーカーをBluetoothに対応させたモデル。台座部分にアンプやBluetoothレシーバ、バッテリなどを内蔵。ペアのステレオ仕様ではなく、1台構成となるのが特徴で、ユニットの前に備えたデュフィーザーを、従来のスピーカーよりも大型化。ユニットからの音を拡散する事で、1台でも豊かに広がるサウンドを実現。バッテリも内蔵する事でワイヤレスで利用でき、省スペースな使い勝手の良さと音の広がりを両立させたという。

 ユニットは50mm径で、ポリプロピレン振動板を採用。55mmの大型マグネットを搭載している。背面にはプレッシャーボード付きで、53mm径の大型パッシブラジエータを備え、重低音再生を可能にしている。

台座部分にボリュームやペアリング用ボタンを搭載
赤い部分が音を拡散するデュフィーザー。粘土で最適な形状を追求し、この形状に到達したという
デュフィーザーが赤いので、コーンの銀色の部分に鏡のように赤い点が写り、デザインアクセントになっている。なお、写真の赤色は実際の製品バージョンと若干異なるという
背面にはプレッシャーボード付きの大型パッシブラジエータを搭載する

 アンプの出力は10W。大容量のキャパシタ(コンデンサ)を使い、音楽が静かな時にキャパシタに充電を行ない、大音量が必要な時に一気に放電することで、パワフルな再生を可能にする「Super Charged Drive System」(SCDS)も採用している。

 Bluetoothは2.1+EDRに準拠。コーデックはSBCに対応。プロファイルはA2DP/AVRCP。SCMS-T方式にも対応し、携帯電話からのワンセグ音声も受信できる。

NFCにも対応し、スマホとワンタッチペアリングが可能

 NFCにも対応し、全面上部にセンサーを搭載。対応するスマートフォンなどとワンタッチでペアリングできる。ペアリングの履歴は5台まで保持する。電源をONにすると自動でペアリング待ち状態になる。約10分間Bluetooth接続が無いと自動的に電源を切るオートパワーオフも備えている。

 バッテリはリチウムイオン充電池を内蔵。約2.5時間の充電で、約6時間の音楽再生が可能。充電はUSB経由。外形寸法は87×87×152mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は480g。

音を聞いてみる

 卵型スピーカーとしては、コンパクトなUSBスピーカー「TW-S5」をベースとしたサイズで、非常にコンパクト。しかも1台構成であるため、ちょっとした隙間に設置できそうだ。

 1台構成のモノラルスピーカーだが、全面に備えたデュフィーザーにより、音が確かにふわっと広がる。もともと卵型形状と点音源の特性を活かし、音が自然に広がるスピーカーだが、そこにデュフィーザーも加わる事で、モノラルでも十分に広い音場が得られる。部屋に設置し、自由な場所でBGM的な聴き方をするにも良さそうだ。アンプやBluetoothレシーバなどを搭載した台座部分がシッカリとスピーカーを支えているのも音に良い影響がありそうだ。

背面にスピーカー出力端子らしきものが

 パッシブラジエータが53mm径と大型化した(TW-S5は45mm)した事で、小型スピーカーではあるが、ゆったりとした中低域が再生できている。「藤田恵美/camomile Best Audio」の「Best OF My Love」を再生すると、アコースティックベースの響きが豊かで、痩せた感じはまったくない。大型Bluetoothスピーカーと比較すると、ズシンと腹に響くような低音までは出せないが、抜けの良い高域とマッチした自然な低域の伸びは再生できており、非常にストレートでバランスの良いサウンドに仕上がっている。

 気になるのは背面。充電用USB端子の隣に、ステレオミニの端子が見える。Lチャンネルのスピーカーアウトと書かれており、Olasonicから特にこの端子に関してアナウンスは無いが、将来的にスピーカーの追加が可能になるのかもしれない。

(山崎健太郎)