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パナソニック、「クリアズーム録音」搭載のPCMレコーダ

特定方向の音を強調して再生。集音機としての利用も

RR-XS705

 パナソニックは、リニアPCM/MP3録音が可能なICレコーダ3製品を11月15日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「RR-XS705」が15,000円前後、「RR-XS455」が10,000円前後、「RR-XS355」が8,000円前後。内蔵メモリ容量はXS705/XS455が4GB、XS355が2GB。

 カラーは、XS705がブラック(K)のみ、XS455がブラック(K)、ホワイト(W)、シルバー(S)、レッド(R)の4色、XS355がシルバー(S)、ブルー(A)、ピンク(P)の3色を用意する。

 いずれも、リニアPCM/MP3のステレオ録音が可能なICレコーダ。PCM 44.1kHz、MP3 ステレオ32~320kbps、モノラル8/32kbpsの録音モードを用意する。XS705とXS455はFMラジオも備え、FMの録音も可能。

 3機種共通の特徴として、マイクポジションを「ズーム」に切り替えると、講義などで前方正面の狙った方向の音を強調し、エアコンなどの周期的な雑音を低減可能。また、複数人での会議などで周囲の音をバランスよく集音する「ステレオ録音モード」との切り替えもワンタッチで行なえる。

 上位モデルのXS705には「可動式本格クリアズーム録音」も搭載。上記のズーム録音に減算型ズームとセンター強調処理を加えることで、前方の狙った音をよりクリアに録音できるという。

 XS705/XS455には、特定方向の音声を強調して聴ける「フォーカス再生」機能搭載も搭載。再生時に聴きたい方向(前方、左、右)を選んで音を強調できる。さらに、エアコンなどのノイズを低減し、人の声を聴き取りやすくする「ノイズキャンセル再生」も搭載する。風切り音を軽減する「風音キャンセル再生」も利用できる。

RR-XS455
RR-XS355

 語学学習や、習い事などに利用できる「かんたんシャドーイング再生」機能も搭載。音声を聞きながら、聞こえた音をほぼ同時に繰り返して言う“シャドーイング”を簡単に行なえるというもので、A-B区間を設定して再生音(お手本)と同時に発声してトレーニングでき、自分のペースに合ったトレーニングができるという。XS705/XS455には、無音区間をワンタッチで飛ばす「スキップ機能」や、ボタンを長押しするとインデックスが付き、その部分を何度も練習できる「復習ポイント機能」も新たに搭載した。

 シャドーイングのトレーニングを体験できる、練習用コンテンツも本体メモリに内蔵。シャドーイングについての音声解説と難易度別の練習用コンテンツ6種類のMP3ファイルと、MP3の音声内容をテキストにしたPDFファイルを用意する。

 そのほか、シーンごとに適した録音設定を切り替えて利用できる「録音シーンセレクト」も搭載。マイクで集音した音を強調/調整して、イヤフォンでリアルタイムに聴くことも可能。集音機として周りの音が聴こえにくい場合などで集音機として利用でき、集音中に録音ボタンを押すと録音を開始する。なお、イヤフォンはXS705には付属するが、XS455/XS355は別売となる。イヤフォンは、XS705/XS455のFMラジオ受信時にアンテナとして機能する。

 パソコンとUSB 2.0でダイレクトに接続してデータ転送が可能。イヤフォン出力はステレオミニ。20mm径ユニットのスピーカーも内蔵する。バッテリは単4電池1本で、XS705/XS455は、パソコンからの充電も可能。付属バッテリはXS705/XS455がニッケル水素充電池で、XS355はアルカリ電池。XS705/XS455の連続録音時間(充電池利用時)は、PCMで約12.5時間、MP3では録音モードによって異なり、約15.5~26.5時間。FMラジオ(充電池利用時)は、受信が約4.5時間、録音が約3.5時間。

型番RR-XS705RR-XS455RR-XS355
メモリ容量
4GB
2GB
FMラジオ
-
外形寸法
(縦×横×厚さ)
122.2×46.3
×15.6 mm
105.0×40.8
×16.8 mm
112.7×40.1
×21.6mm
重量
(電池含む)
約66g約55g約51g

(中林暁)