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キヤノン、ビデオカメラ「XA25」のハンドル無しモデル

有償で「EOS C100」のコンティニュアスAF対応も実施

XA25 ボディーキット

 キヤノンは、6月より発売している業務用フルHDビデオカメラ「XA25」に、ハンドルユニットを同梱しないモデル「XA25 ボディーキット」を追加。12月上旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は220,500円前後。

 また、デジタルシネマ用カメラ「EOS C100」('12年11月発売)を、撮像面位相差AFの「デュアルピクセル CMOS AF」を使ったコンティニュアスAFに対応させる有償アップデートを2014年2月より実施する。料金は1台につき57,750円。

XA25 ボディーキット

ハンドルユニットは別売で用意する

 XA25は、1/2.84型、有効291万画素のHD CMOS PROセンサーを搭載する小型の業務用フルHDビデオカメラ。既発売モデルには、本体上部に装着できるXLR端子/マイク/近赤外発光機能内蔵のハンドルユニットが付属するが、12月上旬発売の新モデル「XA25 ボディーキット」はこれを別売とした。なお、ハンドルユニット単体「HDU-1」は42,000円で販売されている。

 ハンドル以外の仕様は従来モデルと共通。センサーの多画素化により手ブレ補正のダイナミックモードが進化し、防振性能が向上。低照度列アンプの改善や、新プラットフォームのノイズリダクションにより、従来機種以上のSN、1.2ルクス(1/30秒時)の最低被写体照度を実現した点などが特徴。HD-SDI端子も備える。

 レンズは35㎜換算の焦点距離が26.8~576mmの20倍ズーム。F値は1.8~2.8。さらに、レンズの絞りは8枚羽根の円形絞り。また、ズーム機能と防振機能を1つのレンズ群に兼ね備えた「3次元リアルタイムレンズ機構」を採用している。

 撮影モードは、AVCHDが1,920×1,080ドットで28/24/17Mbps、1,440×1,080ドットで5Mbps。MP4での1,920×1,080ドット、35/24/17Mbps記録なども可能。2枚のSDカードに、フォーマットやビットレートの異なる映像を同時記録することもできる。スマートフォンやタブレットのWebブラウザを使い、録画開始/停止や、AF/MF切り替えなどの操作が行なえる「Wi-Fi Remote」機能も装備する。外形寸法は131×231×180mm(幅×奥行き×高さ)、撮影時の重量は約905g。

EOS C100アップデート

EOS C100

 EOS C100は、デジタルシネマカメラ「EOS CINEMA SYSTEM」シリーズのエントリー機で、スーパー35mm相当のCMOSセンサー(有効画素829万画素)を搭載するモデル。EFマウントを採用し、EFレンズとEFシネマレンズを装着可能。

 希望者に対して有償で行なうファームウェアアップデートにより、な撮像面位相差AF技術「デュアルピクセル CMOS AF」に対応。これまでマニュアルでのピント合わせが主だったEOS C100において、全てのEFレンズ使用時に、画面中央の被写体に自動でピントを合わせ続けるコンティニュアスAFが可能になる。コントラストAF信号を補助的に使用することで、不要なボケの発生を抑えた安定感の高いAFを実現。AFロック機能も追加され、あらかじめピントを任意の距離に固定する「置きピン撮影」や、ピント合わせ後の撮影範囲や構図の変更なども可能になる。

 そのほかにも、ワンタッチで画面中央の被写体に自動でピントを合わせる「ONE-SHOT AF」を、ファームウェア更新前に比べ約2倍高速化(EF70-200mm F2.8L IS II USM、EF24-105mm F4L IS USM使用時)。104機種のEFレンズ(旧モデルや海外モデル含む)で効果を発揮するという。

(中林暁)