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キヤノン「EOS-1D C」、EFシネマレンズの光学補正に対応

無償アップデート。デジタル一眼レフで初のEBU適合も

EOS-1D C(CN-E24mm装着)

 キヤノンは、デジタルシネマカメラ「EOS-1D C」のファームウェアをVer.1.3.4にアップデートするサービスを、11月12日より開始した。アップデートは無料だが、購入した販売店または修理拠点窓口へ持ち込んで預ける必要があり、預ける期間は1週間程度としている。

 アップデートにより、キヤノンのEFシネマレンズの光学補正対応機能(周辺光量補正と色収差補正)を追加。なお、レンズ光学補正データをカメラに登録するには、EOS Utility Version 2.13.25以降をダウンロードすることが必要。EFシネマズームレンズの「CN-E 14.5-60mm T2.6 L S」と「CN-E 30-300mm T2.95-3.7 L S」には光学補正は適用されない。

 また、Ver.1.3.4へのアップデートにより、音声のライン入力機能も追加される。

 そのほか、EOS-1D Cの専用ソフト「EOS MOVIE Utility」(Mac/Windows版)において、12月下旬より「Mac版の動画再生機能」と「動画からの静止画連続保存機能」を追加したバージョンを無償提供する予定であることも明らかにした。

デジタル一眼レフとして初のEBU基準適合

 「EOS-1D C」が、EBU(欧州放送連合)の定めるHD放送制作用機材の基準に適合したことも12日に発表された。デジタル一眼レフカメラでは初の適合となる。

 解像度、感度、ノイズ、露出範囲などのテストにおいて、EBUの定める基準をクリア。4K動画から圧縮した際の高い解像感や低ノイズが認められたほか、十分な色再現性や動体描写であるとの結果が出たという。解像度やビットレートなどのスペック別に分類されたカテゴリーの中の1つであるHD Tier 1の推奨基準に適合した。

(中林暁)