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Silicon Image、スマホのマイクロUSBを4K映像出力対応にするMHL 3.0トランスミッタ

 Silicon Imageは16日(米国時間)、業界初というMHL 3.0で4K(UltraHD)に対応したトランスミッタIC「SiI8620」などを発表。スマートフォン/タブレットなどモバイル機器のマイクロUSB端子を使って4K出力対応を実現するソリューションとして提供する。

 MHL 3.0は、スマホなどの機器を充電しながら、テレビに映像出力できるMHLの最新バージョン。2160p30(30p)までの4K映像を伝送できるほか、ドルビーTrueHDやDTS-HDの7.1ch音声にも対応。さらに、コンテンツ保護規格HDCPの最新バージョンであるHDCP 2.2もサポート。

 今回発表されたトランスミッタICの「SiI8620 MHL 3.0」は、4K対応のモバイルアプリケーションプロセッサとともに動作するよう設計。ブリッジICの「SiI9394 MHL 3.0」を使用することで、既存のHDMI 1.x/2.0対応ディスプレイに接続でき、4K 2160pまでの映像と同時に、同社のメディア・データ・トンネリング(MDT)技術の拡張版によりUSBデータも送信可能。MDTは、4K映像と並行したデータ伝送をサポートするためにMHL 3.0仕様で定義された高速データチャンネルを活用。タッチスクリーンや、キーボード/マウスの利用も可能にする。

 端子は、USB/MHL接続用に5ピンのコネクタを使用。マルチメディア・スイッチ ICの「SiI6031 MHL 3.0」 を利用することで、トランスミッタのSiI8620と同時に使用でき、MHL 3.0と2つのUSBポート間の切り替えを可能にする。なお、Silicon Imageは既にMHL 3.0レシーバの「SiI9679 MHL 3.0 receiver」もサンプル出荷している。

(中林暁)