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「MHL 3.0」規格化。4K/30p出力や双方向データ伝送対応

スマホなどで採用進むMHLが次世代に。HDCP 2.2も

 スマートフォンなどモバイル機器を中心に採用が進むデジタルインターフェイス「MHL」を推進するMHLコンソーシアムは20日(米国時間)、MHL規格の最新バージョンとなるMHL 3.0を発表した。新たに4K/30pの高解像度映像伝送に対応したほか、コンテンツ保護技術HDCPの最新バージョンHDCP 2.2をサポートする。

 MHL 3.0では、従来のMHL1/2との後方互換性を維持しながら、従来の倍の帯域幅を確保。これにより、最高2160p30(4,096×2,160ドット/30p)までの4K映像の伝送に対応した。ドルビーTrueHDやDTS-HDの7.1chサラウンドや、複数台の同時ディスプレイ出力もサポートする。

 また、オーディオ/ビデオ伝送と同時に使用できるハイスピードデータチャネルに対応することで、4K映像の伝送を行ないながら、マスストレージ機器との高速データ転送やマウスやキーボード、タッチスクリーンなどの入力デバイスによる操作が行なえるようになる。

 充電能力は10Wとなったほか、タッチスクリーンやキーボード、マウスなどの周辺機器をサポートする「リモートコントロールプロトコル(RCP)」も改善。4K出力しながら、テレビのリモコンから巻き戻しや一時停止、再生などの操作が行なえる。さらに、コンテンツ保護技術HDCPの最新バージョンとなるHDCP 2.2をサポートした。

 MHL LLCのJudy Chen(ジュディ・チェン)社長は、「MHL 3.0の新たなイノベーションが、自宅、職場、自動車などの多彩な用途にテクノロジーを広げる基盤を作る。MHLは、世界で最も広く普及したモバイル機器のテレビ出力規格として、これからも消費者のニーズ合わせて発展を続ける」としている。

(臼田勤哉)