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ジャパンディスプレイ、台湾液晶モジュール会社取得で中国の中小型液晶強化へ

 ジャパンディスプレイ(JDI)は、100%子会社の台灣顯示器(Taiwan Display/TDI)を通じて、台湾の液晶ディスプレイモジュール製造会社である中日新科技(Star World Technology/STC)の発行済株式の約80%に相当する普通株式を、第三者割当増資により取得することを決定。STCをTDIの子会社(JDIの孫会社)とし、中国の深セン市にもTDIの子会社を設立すると19日に発表した。これら2社は、いずれもJDIの連結子会社になる予定。

 台湾TDIは、ジャパンディスプレイグループの主領域である中小型ディスプレイにおいて、特に高い成長を続ける中国市場でのビジネス拡大を主な目的としている。中国市場での事業拡大に必要な、コスト競争力の強化とスピーディーかつ柔軟なオペレーションを構築するため、現地での設計やモジュール製造、営業/品質サポート機能などを中国域内で確立することを目指す。

 TDIは、中国・珠海市に工場を持つSTCを子会社化することで、モジュールの製造機能を取得。中国の顧客への営業や、設計/品質サポート機能を確立するため、中国深セン市に子会社を2014年1月下旬を目処に設立する。

 TDIによる第三者割当増資の実施時期は2014年6月ごろを見込んでおり、STCの発行済株式総数の約80%に相当する普通株式を、総額約3億7,400万台湾ドル(約13億円)で取得する予定。

(中林暁)