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ソニー、直下型LED+輝き再現の新4K BRAVIAをCES発表

49型も登場。HEVCデコーダでNetflixなど4Kサービス対応

BRAVIA X950B

 ソニーは7日、2014 Internatinal CESの開催に先立ち、4K対応テレビ「BRAVIA X950B/X900B/X850Bシリーズ」などを発表し、4Kを積極的に推進する姿勢を示した。ここではテレビやコンテンツサービスなどの4K関連情報を中心に紹介する。

 4Kハンディカム新モデルなどは別記事で紹介。また、追って現地レポートも掲載予定する。

新4K BRAVIAは直下LED+“輝き”を強化。4K/HEVCも

BRAVIA X950B

 4K BRAVIAについては、85型から49型までの3シリーズ9機種を今春発売する。いずれも解像度は4K/3,820×2,160ドット。

 リファレンスモデルとなる「XBR X950B」は、65型と85型の2モデル展開。新開発の直下型LEDアレーと、光に輝きを忠実に再現するという新技術「X-tended Dynamic Range PRO」を搭載し、「4K解像度だけでは実現できない総合的な高画質を追求した」という。広色域「トリルミナスディスプレイ」や4K X-Reality Proなどの特徴は既発売の4K BRAVIAを継承している。

 「XBR X900B」は79型、65型、55型を用意。バックライトはエッジ型LEDとなるほか、X-tended Dynamic Range(XDR)を搭載。XBR 950BのXDR PROとの違いは、「輝度の突き上げ具合」。動画応答性能を改善する「Motionflow XR960」も搭載する。

 「XBR X850B」は、エッジ型LEDでMotionflow XR240を搭載。XDRは搭載せず、70型、65型、55型、49型の4モデル展開となる。

 全モデルHDMI 2.0の4K/60p信号に対応するほか、MHL 3.0にも対応し、MHLでも4K/30pまで入力可能となっている。また、H.265/HEVCデコーダを内蔵し、4K/60pまでのコンテンツをテレビ本体のみで再生できる。

4Kコンテンツを強化。Video Unlimited 4KやNetflix対応など

 4Kコンテンツも強化し、独自の4K動画配信サービス「Video Unlimited 4K」を拡充。ソニー・ピクチャーズ以外のタイトルも用意し、1月現在140作品を提供中。再生ビットレートは最高100Mbpsで、ハリウッド映画を中心にダウンロードならではの安定した高画質を楽しめるとする。

 また、米国の動画配信サービス最大手「Netflix」とも協力。Netflixは、BRAVIA向けに2014年上半期から4Kコンテンツの配信を開始し、BRAVIAのHEVCデコーダを使って、本体だけでNetflixの4Kコンテンツを配信できるという。プレスカンファレンスではビットレートは「約15Mbps」と紹介していた。

 さらに、YouTube/Googleが推進するWeb用次世代動画規格「VP9」への対応を強化。YouTubeの将来的なVP9/4Kコンテンツ対応に向け協力する。

 BDについては、4KマスタリングしたコンテンツをフルHDのBDに収める「Mastered in 4K」のタイトルを拡充していく。そのほか、写真サービスの「PlayMemories Online」の4K対応強化や、オンラインフォトコミュニティ「500px」との協業などを行なう。

次世代メディアプレーヤー試作機も

 Video Unlimited 4Kに対応した独自の次世代4Kメディアプレーヤーも開発し、参考展示する。最高ビットレートは100Mbpsで、H.264/MPEG-4 AVCのほか、H.265/HEVCデコーダも内蔵。今後の4K/60pコンテンツやストリーミングサービスに対応する。さらに、XAVC Sデコーダも内蔵し、4K対応ハンディカム「FDR-AX100」、「FDR-AX1」の撮影コンテンツを内蔵HDDに保存し、4Kテレビに出力できる。

 また、CESで発表した「α5000」やRX10、α7/7Rでは、4KでのHDMI出力のほか、Wi-Fi経由での静止画出力が可能。無線LAN搭載のBRAVIAでワイヤレスかつ高画質に写真を楽しめる。

(臼田勤哉)