ニュース

エレキット、3種の接続方式が選べる真空管アンプキット

6L6GC採用「TU-8200」。出力管にあわせてバイアス調整

TU-8200

 イーケイジャパンは、真空管アンプキットの新モデル「TU-8200」を1月下旬より発売する。価格は63,000円。

 電子工作キット「エレキット」の真空管アンプで、パワフルかつナチュラルな音質を持つという出力管「6L6GC」を使ったシングル動作のパワーアンプキットとなる。パワフルな五極管接続、繊細な音が特徴という三極管接続、両方の良さを備えたというウルトラリニア(UL)接続の3種類の接続モードが選べ、基板上のショートプラグを差し替えるだけで、モード変更が行なえる。真空管の差し替えによる音の違いだけでなく、接続方法による音の違いも楽しめるとしている。

 使用真空管は6L6GC×2本と、12AU7×2本。付属の6L6GCのほか、KT66、KT88、EL34(6CA7)、6550などの差し替えが可能。装着された真空管に対し、最適なバイアス状態に自動調整する「アクティブオートバイアス調整機能」を搭載し、手軽に真空管の能力を引き出せるという。

TU-8200
背面

 8Ω負荷時の出力は、8W×2ch(6L6GC、UL接続)、8.2W×2ch(6L6GC、五極管接続)、4W×2ch(6L6GC、三極管接続)。定格入力は340mV(UL接続時)、残留ノイズは90μV(UL接続時)。周波数特性は12Hz~50kHz。アナログ音声入力を2系統備えており、端子はライン入力(RCA、INPUT1/2)×2と3.5mmのステレオミニ×1。INPUT2はステレオミニとの排他利用となる。

 USB-DAC(PS-3249)も組み込み可能。電源ロスが少なく、放熱効果の高い厚さ70μmの銅箔プリント基板を採用している。パイロットランプはブルー、グリーンから選択できる。スピーカーは4Ω~6.3Ωと、8~16Ωをスイッチにより切り替え可能。標準ジャックのヘッドフォン出力も装備する。電源はACアダプタ。消費電力は60W(6L6GC)/85W(KT88)。外形寸法は252×285×156mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約6.6kg。

(臼田勤哉)