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ズーム、Thunderbolt接続でハイレゾ対応のオーディオインターフェイス

TAC-2

 ズームは、Thunderbolt端子を搭載したMacintosh用のオーディオインターフェイス「TAC-2」を2014年春に発売する。価格は39,900円。対応OSはMac OS X 10.8.5以降。

 最高24bit/192kHzまでの音声再生/録音に対応した、2IN/2OUTのオーディオインターフェイス。信号転送能力10GbpsのThunderbolt端子を搭載したことで、超低レイテンシを実現。伝送はアシンクロナス(非同期)伝送で、コンピュータのジッタの影響を受けないため、外部マスタークロックソースを接続する必要がないという。

 A/Dコンバータはバーブラウン製「PCM4202」、D/AコンバータはAKM製「AK4396」を搭載している。A/D変換やD/A変換時に、4倍のサンプリングレートで処理するアップサンプリング機能を内蔵。44.1kHzや48kHzのデータを、176.4kHzや196kHzにアップサンプリングして内部処理を行ない、A/D、D/A変換時のノイズを抑えるとしている。

 入力は、Thunderboltに加え、マイクとライン入力兼用XLR/TRSコンボジャック×2、ギターなどの楽器を直接接続できるハイインピーダンス(Hi-Z)のライン入力×1(標準フォン)を装備。マイク入力には+48Vのファンタム電源を送ることができ、ダイナミックマイクだけでなく、スタジオ仕様のコンデンサマイクも接続可能。出力はTRSフォン(バランス)と、ヘッドフォン×1(ステレオ標準)。トップパネルのコントロールノブで入出力のレベル設定ができ、各レベルはLED表示のレベルメーターで常時確認できる。ヘッドフォン出力は20mW×2ch(32Ω)、インピーダンスは30Ω。

本体背面
本体前面

 Mac対応の専用ソフト「TAC-2 MixEfx」が付属。Macからリバーブ/ディレイなどのエフェクト設定が可能。ローカットフィルタや位相反転、オートゲイン機能、Macからの出力を再度送り戻すループバック機能などを利用可能。各種設定は3種類まで保存でき、ワンタッチで設定を呼び出せる。

 電源はThunderboltバスパワー動作。周波数特性は20Hz~60kHz(192kHzサンプリング時)。ダイナミックレンジは118dB(AD)、120dB(DA)。消費電力は10W。外形寸法は120×129.5×51.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は420g。

(一條徹)