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スカパー! 、P・マッカートニー来日公演などの12時間特番。4K映像で先行体験した

「12時間 “ALL McCartney! ”~OUT THEREツアー東京公演! 全世界初公開SP~」

 スカパーJSATは、2013年11月に行なわれたポール・マッカートニーの来日公演を含む、12時間にわたるポール・マッカートニー特集番組「12時間 “ALL McCartney! ”~OUT THEREツアー東京公演! 全世界初公開SP~」を3月22日に放送する。ライブは4Kカメラを使って撮影しており、放送に先駆けて、2月27日に東京・Zepp DiverCityにてマスコミや関係者向けに4K映像での試写会を行なった。なお、3月の放送はHD画質となる。

 '13年11月に開催されたポール・マッカートニーの11年ぶりとなる来日公演「アウト・ゼアー ジャパン・ツアー」。その公演の中から、スカパー! は、東京ドームで行なわれたツアー最終日の模様を3月22日土曜日の12時から24時まで、生放送を含め12時間にわたり、スカチャン0(スカパー! ch.800、スカパー! プレミアムサービスch.580)で独占初公開する。スカパーに加入していれば追加料金無しで視聴可能だが、「2週間お試し体験」の利用者は対象外。

日本初放送のドキュメンタリーなども放送
中村正人と加賀美セイラがMCを務める

 番組では、「アウト・ゼアー ジャパン・ツアー」最終公演の模様を世界初で独占放送。このほかにも、過去のライブやインタビュー、ニュース映像、日本初放送となるドキュメンタリー「Something NEW」などの映像を交えた“12時間丸ごとポール・マッカートニー”の特集となっている。番組MCは、DREAMS COME TRUEの中村正人と、モデル/ミュージシャン/女優の加賀美セイラが務める。

 1989~90年の世界ツアー時のライブ映像をポール・マッカートニー自らが紹介している「in concert '91」や、日本で公開されたが、まだパッケージ化されていないスタジオライブ「chaos&creation at abbey road」などの貴重な映像を公開。この他にも、過去の膨大な映像から厳選したという秘蔵映像なども用意。「ポール・マッカートニーの真髄が凝縮された12時間」としている。

600型スクリーンに、ソニーの4Kプロジェクタで上映した

「12時間 “ALL McCartney! ”」の放送内容

「in concert '91」(1991年)
McCartney Bandを率いて1989~90年に行なった世界ツアーのライブ映像を紹介した番組。日本初放送
「chaos&creation at abbey road」(2005年)
伝説のアビイ・ロード・スタジオでのポール・マッカートニーのライブパフォーマンス
「Live Kisses~キス・オン・ザ・ボトム~(&My Valentine: The Making of’)」(2012年)
'12年リリースの「キッス・オン・ザ・ボトム」に合わせて行なわれたスペシャルライブをノーカットバージョンで放送。アルバム収録曲「My Valentine」のメイキング映像も
「Something New」(2013年)
'13年12月5日にアメリカで放送された、最新ドキュメンタリー。日本初放送
「アウト・ゼアー ジャパンツアー 最終公演」(2013年)
来日公演「アウト・ゼアー ジャパンツアー」の最終公演となった東京ドームでのライブ。日本初放送

ポールと会場の興奮を間近に感じる4K映像。ステージの“メモ書き”までクッキリ

 2月27日に行なわれた試写会では、東京ドーム最終公演のダイジェスト版を4K解像度で600型スクリーンに上映。番組のトレーラーも、オンエアに先駆けて公開された。

 ライブの撮影には4Kカメラを使用。3月のスカパーでの放送はHD(2K)画質だが、同社は来場者に4Kの特徴などを改めて紹介。総務省が定めている4K/8K放送のロードマップにも触れ「近々、家庭でも4K映像が楽しめるようになる」とした。

 ライブ「「アウト・ゼアー」のダイジェスト映像は、オープニング前にメンバーと談笑するポールの映像から始まり、「Eight Days A Week」や、“(妻の)ナンシーに捧げる”とした「My Valentine」などのほか、ステージに炎が上がった迫力の演出の「Live and Let Die」や、そして観客と一体になった「Hey Jude」までの一部を上映した。

 4K映像の高精細さが味わえる内容(一部はHD画質)で、ポールを間近にとらえた映像では、風に揺れる前髪の一本一本までハッキリと見え、衣装の美しさ、顔を伝う汗なども再現。ステージから見える大勢の観客の興奮した表情からも会場の熱気が伝わった。放送されるのはHD画質だが、試写の4K映像では、少なくとも客席の前方にいた人なら「自分が写っている」とはっきり分かるレベル。ポールが観客に向かって掛けた“日本語の言葉”のメモがピアノに貼り付けてあり、その文字も映像でちゃんと読めたほどだ。

 番組では、“ポール・マッカートニーのフリーク”というゲストも登場予定とのこと。未放送の貴重な映像を交え、来日公演に行けなかった人だけでなく、会場にいた人も改めて楽しめる濃い内容になりそうだ。今後、こういったライブなどの映像が4Kでテレビ放送される日も待ち遠しく感じた。

4K映像の特徴などを改めて紹介
試写会が行なわれたお台場のZepp DiverCity

(中林暁)