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Apple、自動車運転中に“アイズフリー”でiPhoneの音楽やマップ操作できる「CarPlay」

 米Appleは2日、自動車でのiPhoneの使用をより安全かつ快適にできるという「CarPlay」を発表した。フェラーリやメルセデス・ベンツ、ボルボがCarPlay対応モデルを今週発表するほか、本田技研、三菱自動車、日産自動車、富士重工業、スズキ、トヨタ、BMWグループ、フォード、ゼネラルモーターズ、現代自動車、ジャガー・ランドローバー、起亜自動車、 PSA・プジョーシトロエンの各社が今後CarPlay対応車を発売する予定。

CarPlay。音楽コントロールにも対応

 CarPlayは、ドライバーが運転に集中しながらiPhoneをコントロールするための技術。iOS7のアップデートとして提供され、iPhone 5s/iPhone 5c/Phone 5などのLightningケーブル対応のiPhoneで利用できる。CarPlay対応の自動車は2014年より順次販売予定。CarPlayでは、車に内蔵されたコントローラーやSiriに指示することで、iPhoneの音楽やポッドキャスト、オーディオブック、iTunes Radioなどにアクセスできるほか、Spotify、iHeartRadioなどアプリの操作も運転しながら行なえる。

 CarPlayを使うことで、iPhoneから話しかける、もしくはタッチするだけで、電話をかける、マップを使う、音楽を聴く、メッセージにアクセスといったことが直感的に行なえるようになる。ユーザは自動車上のインターフェイスからCarPlayを操作できるほか、ステアリングホイール上ハンドル上のボイスコントロールボタンを押し続けることで、運転から注意をそらすことなく(音声コントロール機能の)Siriを起動できる。

 iPhoneをCarPlayに対応した車に接続し、Siriの手助けで、連絡先にアクセスしたり、電話をかけたり、不在着信があった相手に返信したり、ボイスメールを聞いたりといったことが可能。着信メッセージや通知を受け取ると、Siriは音声による指示に反応してメッセージの内容を読み上げたり、ドライバーが読み上げたメッセージを書き起こして返事したり、返事を口述したり、電話をかけるなど、アイズフリー(目で確認する必要のない)の体験を提供するという。

 また、マップと連動して、連絡先やメール、テキストメッセージから推測した最近の立ち寄り先をもとに行き先を予測することにより、行き先の案内をより直感的にわかりやすくし、経路案内、道路状況、予想到着時刻を通知する。またSiriに直接尋ねて、クルマの内蔵ディスプレイに表示されるマップとともに音声でもターン・バイ・ターン方式ルート案内機能の案内を受ける使うことができる。

CarPlayでMapを操作
多様なアプリをサポートする

(臼田勤哉)