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オンキヨー、英Imaginationとワイヤレスオーディオを共同開発。ハイレゾ配信の海外展開も

 オンキヨーは4日、英Imagination Technologies Group(イマジネーショングループ)を割当先とした第三者割当による新株式の発行を実施。1月31日付で、Imagination Technologies Groupの子会社であるImagination Technologies(イマジネーションテクノロジーズ)との間でライセンス契約を締結した。オンキヨーは両社との提携により、ワイヤレスオーディオ機器の共同開発や、ハイレゾ音楽配信のグローバル展開などを行なう。

 Imagination Technologiesは、半導体SoC(System On a Chip)内の回路の一部であるIP(知的財産)のライセンスを手がけており、世界の大手半導体メーカーやデジタル家電製品などに使用されている。

 オーディオ機器などに加え、ハイレゾ音楽配信の「e-onkyo music」を手掛けるオンキヨーは、ハイレゾ対応機器の市場が伸長していることを受けて、より付加価値の高い製品開発や音楽サービスの提供に向け、イマジネーションテクノロジーズとの間で'12年11月12日に業務提携を発表し、協業を進めてきた。

 今回、技術面に加えて資本面においても緊密な協力関係を築き、協業を強化することを目的に、イマジネーションテクノロジーズの親会社であるイマジネーショングループとオンキヨーが相互に株式を取得することに合意。イマジネーションテクノロジーズが持つ、ワイヤレス環境での高品位な音楽再生を実現する技術と、クラウド接続技術に関するライセンス契約を締結した。

 業務提携の強化により、両社の技術を活かした次世代の高品質なワイヤレスオーディオシステムなどを共同開発。また、ハイレゾ音源配信サービスのグローバル展開を目指す。

 第三者割当増資によりオンキヨーが発行するのは普通株式484,300株(発行済株式総数の0.78%)で、発行価額は60万ドル(約6,100万円)、取得する株式数は、普通株式174,918株(発行済株式総数の0.07%)で、取得価額は60万ドル。株式の払込期日は3月27日を予定している。

(中林暁)