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NHK、ソチでHybridcastの「巻き戻し再生」を12番組実施。8K映像は5,000人超が体験

 NHKは、2月に行なわれたソチオリンピックにおけるテレビ中継やインターネット配信などに関する報告を、3月6日に公表した。

 冬季大会で史上最多となる88の国と地域が参加したソチオリンピックにおいて、NHKはテレビ/ラジオ放送やデータ放送、インターネット配信を行なった。注目競技としてジャンプ男子ラージヒルやフィギュア女子フリーなどを生中継したほか、当初の放送計画に無かったというカーリング女子の試合も編成して生中継。日本時間の深夜~未明にかけて行なわれた競技は、午前中に録画放送した。視聴率(ビデオリサーチ調べ)は、開会式が22.3%、フィギュア男子フリーが21.9%だった。

 放送と通信を組み合わせたハイブリッドキャスト(Hybridcast)も活用。放送中の番組を冒頭にさかのぼって視聴できる「巻き戻し再生サービス」を、ショートトラックやカーリング女子の生中継など合計12番組で行なった。視聴者からは「ちょっと巻き戻して見るのに便利」、「日常的に使いたい」といった意見が寄せられたという。

 開/閉会式やフィギュアスケートは、8K/スーパーハイビジョン(SHV)映像で制作。IBC(国際放送センター)において、延べ5,000人以上の世界の放送関係者などが、この映像と22.2chの立体音響を視聴した。国内でも、東京、千葉、名古屋の3カ所でパブリックビューイングを行なった。

(中林暁)