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IIJ、コンサートをHEVC/H.265 MPEG-DASHでPCにライブストリーミング配信

東京春祭LIVE2014のサイト

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は、次世代動画配信技術の「HEVC/H.265 over MPEG-DASH」(DivX Live)など、3つの方式によるライブ中継を3月23日に特設サイト「東京春祭LIVE2014」で配信する。演目は、東京・春・音楽祭の「東京春祭マラソン・コンサート vol.4 リヒャルト・シュトラウスの生涯~生誕150周年に寄せて」。DivX Liveによる一般視聴者向けライブ配信としては世界最大規模のものとなる。

配信方式対応デバイス
HEVC/H.265 over MPEG-DASH
(DivX Live)
パソコン(Windows、Mac)
アクトビラ/Liveインターネット対応TV、BDレコーダ
IIJ大規模コンテンツ配信サービス
マルチデバイスストリーミング/Live
パソコン(Windows、Mac)
スマホ、タブレット(Android/iOS)
ゲームコンソール(Wii U、PS Vita等)

 DivX Liveは、MPEG-4 AVC/H.264の2倍の圧縮効率を実現する次世代映像コーデックのHEVC(High Efficiency Video Coding/H.265)をサポートし、メディア配信規格MPEG-DASHに準拠したストリーミング用フォーマット。DivXによるライブ配信は、1月に開催されたCES 2014でデモ実演が行なわれているが、一般視聴者向けとしては今回の配信が最大級のものになるという。

 配信には、DivX Liveプロファイル、ElementalのHEVC/H.265リアルタイムエンコーダ「Elemental Live」を採用。HEVC映像の視聴は、Windows XP/Vista/7/8、Mac OS X 10.6以降を搭載したパソコンに、視聴ソフトウェア「DivX Web Player」をインストールして行なえる。

 このほか、インターネット対応テレビなどで視聴できる「アクトビラ/Live」や、iPhone/iPad(iOS 3.0以降)、Android端末(Android 4.x以降)等のモバイル端末、Wii U、PS Vitaなどのゲーム機で視聴できる「IIJ大規模コンテンツ配信サービス マルチデバイスストリーミング」でもストリーミング配信を行ない、様々なデバイスでの視聴に対応。IIJは、本配信により、次世代高画質配信やマルチデバイス配信の実証を行ない、得られた知見を今後のサービス開発に活かしていくとしている。

(一條徹)