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ニコン、SNS向け「4秒動画」も可能な一眼「Nikon 1 V3」

1080/60p対応、AF/連写を高速化。ボディ約9万円

Nikon 1 V3(1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM)装着時

 ニコンは、レンズ交換式デジタルカメラ「Nikon 1」Vシリーズの新機種「Nikon 1 V3」を4月に発売する。価格はオープンプライスで、ボディのみの直販価格は90,180円。カラーはブラック。

 また、電動ズームの交換レンズで世界最軽量というCXフォーマットの標準ズームレンズ「1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM」(35mm換算焦点距離27~81mm)も同時発売する。カラーはブラックとホワイトで、価格は39,960円。

 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOMレンズとV3本体の「標準パワーズームレンズキット」も発売し、直販価格は99,900円。同レンズと電子ビューファインダ「DF-N1000」(単品35,640円)や、外付けグリップ(同18,360円)がセットになった「プレミアムキット」の直販価格は135,000円。

 13.2×8.8mm/ニコンCXフォーマットの1,839万画素CMOSセンサーを備えたデジタル一眼カメラ。レンズはニコン1マウント。静止画のほか、最大1,920×1,080ドット/60pの動画撮影にも対応する。Nikon 1で初となるチルト式のタッチパネル液晶モニタも装備。記録メディアはmicroSD/SDHC/SDXCカードを採用した。無線LANを搭載し、スマートフォンとも連携できる。

液晶モニタはチルト対応
EVFの「DF-N1000」装着時

 位相差AFエリアを105点に拡大した「アドバンストハイブリッドAFシステム」を採用。AFエリアに105点の位相差AFと171点のコントラストAFを高密度に配置、撮影画面を広範囲/高密度にカバーするという。同社は「デジタル一眼レフカメラを超えるAF追従」としている。

 また、世界最速とする約20コマ/秒の連写に対応。AF固定時は約60コマ/秒となる。また、世界最短という撮影タイムラグを実現(1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOMのワイド端でシングルエリアAF時)。動体補足性能を高めている。

 新CMOSセンサーと画像処理エンジン「EXPEED 4A」により、ISO 160~12800の感度域で、暗所でもノイズを抑えた撮影が可能。新しいノイズリダクション機能により、ISO 6400(NR)、12800(NR)の高感度設定時に画像合成処理を行ない、低輝度でもノイズを軽減した画像を記録できる。

 動画撮影は1,920×1,080ドット/60pの場合、最大10分間連続撮影可能。1,920×1,080ドット/30pや、1,280×720ドットの60p/30pにも対応。ボディ内に電子手ブレ補正(e-VR)も装備。ただし、e-VRで補正できるのは1080/30p、720/30p動画撮影時のみ。映像コーデックはMPEG-4 AVC/H.264(MOV)で、音声は内蔵のステレオマイクまたは外部マイクで記録できる。

 スローモーション動画にも対応し、1,280×720/120fpsや、1,768×288/400fps、416×144/1,200fps撮影に対応(再生はいずれも30p)。SNSに投稿しやすいという4秒間の動画撮影「4秒動画」(1,920×1,080/30p)も可能なほか、通常の動画を4倍速で撮影する「早送り動画」や、シーンを間引くことで芸術的な動画を撮影できるという「ジャンプカット」、動画撮影を中断することなく、カメラが自動で静止画を撮影する「動画中おまかせスナップ」の各機能も備える。

 チルト式の液晶モニタを採用し、ハイアングル時最大約87度、ローアングル時最大約170度に対応。3型/104万画素で、静電式タッチパネルも初めて搭載。タッチAFや撮影操作などが行なえる。操作ダイヤルは前面と背面に装備。ユーザーが機能を割り当てられるファンクションボタンも2個備える。

 スマートフォンなどに写真の転送/共有が簡単に行なえる無線LAN(Wi-Fi)機能も装備。スマホをカメラのリモートビューファインダとしても利用できる。バッテリはEN-EL20aを使用。外形寸法は約110.9×33.2×65mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリやメモリーカードを含む重量は約324g、本体は約282g。

標準ズームレンズ「1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM」のブラックとホワイト

(中林暁)