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スカパー!、'14年夏から視聴動向調査を開始

利用者ニーズを番組編成に反映

 スカパーJSATは、衛星多チャンネル放送「スカパー!」において、視聴動向調査を2014年夏から開始する。対象サービスは、スカパー! サービス(110度CS)と、プレミアムサービス(124/128度CS)。プレミアムサービス光は対象外。

 従来のスカパー!では、チャンネルごとの契約数は管理しているものの、「実際に番組を見たか」というデータは取得できていなかった。今夏に開始する視聴動向調査では、ユーザーの同意のもとにチューナの視聴番組情報を取得し、商品販売やチャンネル編成内容の向上に役立てるとしている。

 例えば、これまでは「3月の特集」などの企画を行なっても、実際に見られたかどうかは、スカパーや放送事業者から把握できなかった。今後、視聴データを取得することで、より利用者のニーズに沿った番組編成やチャンネル展開を図る考え。

 情報取得方法は、スカパー!がデータ放送受信方式、プレミアムサービスがSTB受信方式。調査対象者は、対象サービス契約中の加入し、インターネット常時接続の人。また、調査への協力にはユーザーによる事前同意が前提となっている。取得した視聴情報は、スカパーJSATと放送事業者内に限定して利用し、「視聴率」などの情報提供の予定も無いとのこと。視聴者からの同意取得は3月18日から開始予定。

 なお、録画番組の視聴情報については、スカパー! プレミアムサービスでは取得するが、スカパー! では取得しない。これは情報取得方式の違いによるもの。また、スカパーオンデマンドについても視聴情報取得の対象外となっている。

(臼田勤哉)