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ソニー、4K非圧縮出力、フルHD XAVC S記録対応のミラーレス「α7S」。業務用途にも

「α7S」

 ソニーは、米ラスベガスで4月7日~10日に開催される国際放送機器展「NAB 2014」において、ミラーレス一眼「α7」シリーズの新商品として、外部レコーダ向けの4K映像出力や、フルHDのXAVC S記録に対応する「α7S」を発表した。「静止画・動画、民生用・業務用というカテゴリを超えた新商品」と位置づけている。米国における発売日と価格は後日発表予定。

 動画撮影機能を強化したEマウントのミラーレス一眼カメラ。新開発の有効約1,220万画素、35mmフルサイズ Exmor CMOSセンサーを搭載。フルサイズセンサーとして初めて画素加算のない全画素読出しに対応し、4K(3,840×2,160ドット/30p/24p)の出力が可能。HDMIケーブルを用いて非圧縮のYCbCrで出力し、外部レコーダを用いて4K映像を記録できる。「フルサイズの表現力を活かし、解像感が高くモアレやジャギーの少ない高画質記録を可能にした」という。

レンズを取り付けたところ

 さらに、本体でフルHD、XAVC Sフォーマットでの記録に対応。50Mbpsの高ビットレート記録が可能なほか、広い輝度ダイナミックレンジを記録するための、独自の輝度特性カーブ「S-Log2」にも対応。120fps/720のハイスピード撮影も可能。MPEG-4 AVC/H.264のAVCHDやMP4の記録にも対応する。

 また、オプション使用時にはXLR Audio入力にも対応でき、業務映像制作用途にも使用できるという。

 フルサイズのセンサーと、画像処理エンジンのBIONZ Xと組み合わせる事で、常用ISO 100~102400、拡張50~409600を実現(動画撮影時は常用ISO 200~102400、拡張200~409600)。高感度・低ノイズ撮影に加え、ワイドなダイナミックレンジ記録を可能にするという。

 α7シリーズで既に採用されている、ファストインテリジェントAFや有機ELの「XGA OLED Tru-Finder」、NFC対応の無線LAN機能、PlayMemories Camera Appsによる機能追加などにも対応している。

 また、カメラだけでなく、αマウントシステムのレンズとして開発されている、動画撮影時の操作性を追求したフルサイズ対応の「Eマウント電動ズームレンズ」と、「XLRアダプターキット」のモックアップも参考展示するという。

(山崎健太郎)