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クラシックのネットラジオ局「OTTAVA」6月末休止。TBSがデジタルラジオ取組見直し

OTTAVA

 TBS(東京放送)ホールディングスは、クラシック専門のインターネットラジオ局「OTTAVA」(オッターヴァ)を、6月末で休止すると発表した。

 OTTAVAは2007年4月に、日本初のコンテンポラリー・クラシック・ステーションを標榜し、デジタルラジオの実用化試験放送の中で開局。同時に、インターネットでの配信も開始した。

 しかし、デジタルラジオの本放送は、方向性がまとまらず、業界全体でデジタルラジオ参入を断念。「アナログからデジタルへと、音声メディアの将来像を描いていたTBSグループとしても、OTTAVAを含むデジタルラジオに向けた取り組みを見直すことになった」という。

 なお、デジタルラジオの実用化試験放送は2011年3月31日で終了し、そのノウハウはV-Low(VHF-Low帯)マルチメディア放送に引き継がれた。VHF-Low帯マルチメディア放送推進協議会は、VHF-Low帯マルチメディア放送の運用規定策定を目的として活動していたが、各社の足並みが揃わず、昨年7月31日で解散。現在はエフエム東京グループらが中心となったマルチメディア放送ビジネスフォーラムが、サービスモデルの検討や実験などを行なっている。

(山崎健太郎)