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Cambridge Audio、BMRドライバ採用のスピーカー「Aero」

小型の「SX」シリーズやセットコンポも

Aero 6

 ナスペックは、Cambridge Audioのスピーカー4機種と、セットコンポ「System 10 SX」を6月1日に発売する。価格はいずれもオープンプライスで、店頭予想価格はトールボーイ型スピーカー「Aero 6」が6万円前後/1台、ブックシェルフ型の「Aero 2」が6万円前後/ペア、「SX-60」が4万5,000円前後/ペア、「SX-50」が3万円前後/ペア。CDプレーヤーとプリメインアンプ、スピーカーがセットの「System 10 SX」は9万5,000円前後。

 また、Aero 2/6、SX-50/60の購入者全員に、WireWorldの非売品スピーカーケーブル(2m×2本)をプレゼントするキャンペーンを12月31日まで実施。詳細は後述する。

ワイドな音拡散性が特徴のAeroシリーズ

Aero 2

 Aeroシリーズは、独自のBMR(Balanced Mode Radiator)ドライバを搭載し、広い周波数特性と、ワイドな音の拡散性が特徴。2ウェイ3スピーカーでトールボーイ型の「Aero 6」と、2ウェイ2スピーカーでブックシェルフ型の「Aero 2」の2機種をラインナップする。カラーはダークウォルナットのみ。

 いずれも、フラットパネルスピーカーで使用される「Bending Wave(屈曲波)」原理に、従来のスピーカー設計のようなピストン運動(前後移動)を取り入れたという46mm径のBMRドライバを搭載。フラットパネルを使用した他の形式のスピーカーと比較すると、周波数特性が広く、音場もワイドになるという。リスニングポジションが広いため、ルームチューニングが容易で、置き場所も選ばないとしている。ウーファは165mm径で、Aero 6は2基、Aero 2は1基搭載する。

音の拡散性のイメージ図
Aero 6の使用イメージ

 また、一般的な2ウェイスピーカーでは、クロスオーバーポイントを3kHz前後としていることが多いが、Aeroシリーズでは250Hz~22kHzの周波数特性を持つBMRの採用により、クロスオーバーポイントを250Hzに設定。これにより、人間の耳が敏感に聞き取れる3kHz付近でのクロスオーバーネットワークに起因する音色の違いや歪みを避け、シームレスでストレスのないサウンドイメージを引き出すとしている。

 再生周波数帯域は、Aero 6が30Hz~22kHz、Aero 2が40Hz~22kHz。感度はいずれも90dBで、インピーダンスは8Ω。推奨アンプ出力は25W~120W。シングルワイヤ接続で、バナナプラグとYラグ(スペードラグ)に対応する。外形寸法/重量は、Aero 6が240×338×980mm(幅×奥行き×高さ)/16.9kg、Aero 2が203×311×370mm(同)/6.8kg。

デスクに置ける小型スピーカー「SX」シリーズ

 SXシリーズは、省スペースでシンプルなデザインが特徴の小型スピーカー。135mm径ウーファを採用する「SX-50」と、165mm径ウーファの「SX-60」の2機種をラインナップする。いずれも25mm径のシルクドームツイータを搭載し、キャビネットはMDF製。カラーはブラックとダークウォルナットの2色。

SX-50(ブラック)
SX-50(ダークウォールナット)
SX-60(ブラック)
SX-60(ダークウォールナット)

 再生周波数帯域は、SX-50が50Hz~22kHz、SX-60が41Hz~22kHz。クロスオーバーは3kHz。感度はSX-50が90dB、SX-60が89dB。インピーダンスはいずれも8Ω。推奨アンプ出力は、SX-50が10~100W、SX-60が20~100W。シングルワイヤ接続で、バナナプラグとYラグ(スペードラグ)に対応する。外形寸法/重量は、SX-50が161×240×225mm(幅×奥行き×高さ)/3.4kg、SX-60が200×272×340mm(同)/5.4kg。

 なお、スピーカーの発売を記念して、Aero 2/6および、SX-50/60購入者全員にWireWorldの非売品スピーカーケーブル(2m×2本)をプレゼントするキャンペーンを実施。Aero 2/6の購入者はYラグ(スペードラグ)タイプ、SX-50/60購入者は先端ハンダ付けタイプがプレゼントされる。応募は、製品に同梱される応募券に必要事項を記入し、封書にてナスペックへ送付する。2014年12月31日の購入分までが対象となる。

セットコンポ「System 10 SX」

 System 10 SXは、小型スピーカー「SX-50」に、発売中のCDプレーヤー「Topaz CD10」とプリメインアンプ「Topaz AM10」をセットにした、エントリークラスのコンポ。WireWorld製のケーブルが付属する。スピーカーのカラーは、ブラックとダークウォルナットの2色。

System 10 SX(ブラック)
System 10 SX(ダークウォールナット)

 Topaz CD10は、DACチップにWolfsonの「WM8761」を使用。振動に配慮したメタルシャーシを採用し、信号伝送が最短となるよう設計しているという。再生周波数帯域は20Hz~20kHz。SN比は95dB以上。出力は同軸デジタルと、アナログ音声(RCA)。消費電力は最大15W。外形寸法は430×305×85mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.5kg。

 Topaz AM10は、大型トロイダルトランスを搭載し、安定した電力供給を実現。最大出力は35W×2ch(8Ω)。Bass/Trebleのトーンコントロールも備える。再生周波数帯域は5Hz~50kHz。SN比は82dB以上。入力は、アナログ音声(RCA)×4、MM-Phono(RCA)×1、ステレオミニ×1。出力はアナログ音声(RCA)×1と、ステレオ標準のヘッドフォン出力×1。消費電力は最大260W。外形寸法は430×350×76mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.8kg。

Topaz CD10
Topaz AM10

(一條徹)