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Googleが「Android TV」発表。ソニー、シャープが対応
'14年内に製品発表。Chromecastのミラーリングも
(2014/6/26 08:04)
米Googleは25日(現地時間)、開発者会議「Google I/O 2014」において、Androidを使ったテレビ向けプラットフォーム「Android TV」や、HDMIスティック「Chromecast」のアップデートを発表した。Android TVについてはソニーやシャープの対応が予告された。
また、時計型のウェアラブル端末「Android Wear」、自動車向けの「Android Auto」などの展開や、新興国版の100ドル以下スマートフォン「Android One」、次世代Android「L」(コードネーム)の開発者向けプレビュー版なども紹介した。ここではAndroid TVなどテレビ周りの新展開をまとめる。
「Android TV」にソニー、シャープらが対応
AndroidベースのOSを搭載したテレビ向けプラットフォームで、テレビ本体のほか、STBのような別筐体の端末としての製品化も想定している。NetflixやGoogle Play、YouTubeの人気番組などの動画やAndroidアプリなどをテレビの標準機能として利用できるようになる。
Google I/Oの基調講演ではソニーやシャープ、Philips、TPVISIONなどがサポートすると紹介され、2014年内の対応製品発売を予告した。ソニーは、「2015年の製品発売を目標に、開発を進めている。テレビかSTBになるのかなどは未定」とコメント。「シャープは将来の製品についてはコメントできない」としている。
開発者向けにはTV APIやTV SDK、UXフレームワークなどを提供。ユーザーインターフェイスもAndroidスマートフォンなどとの親和性を高めているほか、音声操作などにも対応。講演では「ブレイキング・バッド」を音声コマンドで検索し、操作するなどのデモを行なった。
Androidスマートフォンやタブレットからの操作に対応するほか、新たに発表された時計型端末「Android Wear」による操作も可能となる。
NetflixやGoogle Play、YouTubeなどの動画サービスを組み込み、ホーム画面には各サービスなどのコンテンツへダイレクトにアクセスできるサムネイル付きアイコンを表示する。また、Androidゲームにも対応し、ゲームパッドを利用して、テレビだけでAndroid向けゲームを楽しむことができるとする。会場のデモではAndroidタブレットとAndroid TVによるゲーム対戦なども紹介された。
HDMIスティック「Chromecast」と同様のChromecast機能が組み込まれ、Androidスマホやタブレットから映画やテレビ番組をテレビに無線LANで[キャスト]できる。ストリーミングしているコンテンツは端末と同期されるため、テレビで映画を途中まで見て、寝室へ行くときはタブレットに切り替えて映画の続きを楽しむ、といったことも可能になる。