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クラリオンのデジタルスピーカーがLIXILのシステムバス用音響に採用

 クラリオンは3日、フルデジタルスピーカーシステム「FDS」が、住宅設備を手がけるLIXILのシステムバスルーム「SPAGE(スパージュ)」のオーディオビジュアルアイテムとして採用されたと発表した。

 一般的なスピーカーのように、デジタル音源をDACでアナログ変換してアンプで増幅する方法とは異なり、デジタル音源からスピーカー駆動までを完全デジタルで伝送するクラリオンフルデジタルスピーカーシステム「01DRIVE」の新展開。Trigence SemiconductorのDnote技術を採用し、これまではポータブルスピーカーや車載、天井埋込み型などを自社ブランドで展開していた。新たにLIXILのシステムバスルーム向けに、防水対応やバスルーム向けの音響チューニングなどを行なって供給する。

 同システムでは、16cmの4ボイスコイルフルレンジスピーカーを採用し、2つのスピーカーを入浴中のリスニングポイントに最適配置し、臨場感あるステレオ再生を可能にする。浴室設置のために防水/防カビ仕様としている。

 音質面ではクラリオンの車載音響技術を応用して、浴室内の反射を想定した音質チューニングを実施。浴室のどの場所でも高音質でも音楽を楽しめるようにセッティングされた。出力は2.8W×2ch。

 Bluetooth Ver.2.1+EDRを搭載し、スマートフォンなどからのBluetoothワイヤレスオーディオ出力に対応。プロファイルはA2DPをサポートし、最大7台までのBluetooth機器を登録できる。また、浴室テレビとのデジタル音声接続にも対応している。壁付けの浴室専用リモコンに対応し、ボリューム操作やテレビ入力切替などに対応する。

 消費電力は6W(音楽再生時は3W~5W)。駆動回路の外形寸法は217×105×34mm(幅×奥行き×高さ)。重量はスピーカーユニットが1,100g、駆動ユニットが320g。

(臼田勤哉)