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寺垣研究所、曲げた木材などを振動板としたスピーカー「ミュージック・プレート」

 寺垣研究所は、曲げた木材などを振動板としたスピーカー「ミュージック・プレート」を発売する。予約受付開始は8月1日。ベーシックモデルの予価は250,000円。7月9日から東京ビッグサイトにて開催される、第5回「東京デザイン製品展」に出展される。

ミュージック・プレート

 エンクロージャーの無い、デザイン性の高いスピーカー。音声電気信号を機械振動に変えるためドライバーと、振動板となる木材などのプレートを組み合わせている。プレートの振動が空間に広がる無指向性スピーカーで、振動素子は2つ内蔵されているため、1枚のプレートでステレオ再生が可能。プレートと駆動するドライバーを搭載したミュージックボックスは取り外しできる。

 プレートに使う素材によって音が変化するため、「素材の異なるプレートを組み合わせることでより厚みのある音楽を楽しむことが可能」という。また、木のプレートに会津塗を施し、「日本の伝統工芸を堪能できる特製バージョン」もオーダー品として用意している。塗りと加飾は、会津の老舗「布分」の漆職人が担当している。

 板を曲げることで放音量を大きくしているのが特徴。木材の場合は、液体含浸による改質技術を応用して板の曲げを実現している。音について寺垣研究所は、「木材の場合、柔らかく、ふくよかな中音域が得られる。金属などを使用すると硬質な高音域が得られる。木の柔らかさは人の耳にやさしい中低音域を、また漆などを施すと、透き通るような高音域を再現する」としている。

 アンプを内蔵しない「TS-1200」に加え、アンプ内蔵モデル「TS-1201」も用意。アンプ内蔵モデルは、入力端子がステレオミニ。インピーダンスが8Ω+8Ω、アンプの出力が14.5W×2ch(10%歪出力時)。電源はACアダプタを仕様。外形寸法は300×130×430mm(幅×奥行き×高さ)。重量は2.75kg(アンプ非搭載のWoodモデルは2.7kg)

(山崎健太郎)