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'14年上半期の薄型TVの平均価格は前年比約1万円上昇
4K TV販売台数は半期で前年通期の1.4倍に。GfK調査
(2014/8/6 17:27)
GfKマーケティングサービスジャパンは、2014年上半期(1~6月)の家電およびIT市場の国内販売動向を発表した。薄型テレビ市場は、50型以上の大型サイズが伸長しており、全体での平均価格が前年比9,800円上昇。4K対応テレビの販売台数は、上半期だけで前年通期の1.4倍に達した。
薄型テレビの'14年上半期の販売台数は前年比6%減の303万台で、市場の縮小は続いているものの、その減少幅は緩やかになっている。50型以上の大型サイズを中心に、各画面サイズの平均価格が上昇基調にあり、薄型テレビ全体の平均価格は前年比9,800円増の63,600円となった。また、50型以上に占める4K対応テレビの構成比は、数量ベースで14%、金額ベースで28%に達し、上半期の4K対応テレビ販売台数は前年通期の1.4倍に伸長している。
Blu-ray Disc/DVDのレコーダとプレーヤーは、数量ベースで市場の約半数を占めるBDレコーダの販売台数が4%減の125万台となったが、販売金額では3%のプラスとなった。プレーヤーはDVDからBDへの移行が緩やかに進行しており、BDプレーヤーは数量で前年比7%増、特にポータブルタイプが26%増と好調だった。市場全体では、台数が前年比6%減の257万台、金額は同2%増となっている。
ポータブルメディアプレーヤーやデジタルビデオカメラは大きく縮小し、それぞれ数量前年比で35%減、19%減となっている。GfKはこれらの製品について、「主機能をスマートフォンで代用できるため、需要の減退につながっている」としている。一方、ヘッドフォン/ヘッドセットの販売数量は前年並みの942万本で、平均価格はそれぞれ10%前後上昇した。
家電市場全体では、3月末までの消費税増税に伴う駆け込み需要が見られたものの、4月以降の反動減などもあり、年間での押し上げ効果は限定的と想定。一方、主要家電製品の平均販売価格が前年レベルを上回って推移していることが販売金額増に寄与すると見ており、2014年通期では市場規模がプラス成長に転じると予想している。