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マークレビンソン、192kHz/32bit、DSD対応USB DAC搭載で140万円のプリメインアンプ

 ハーマンインターナショナルは、USB DAC機能も備えたマークレビンソンのプリメインアンプ「No585」を11月に発売する。価格は140万円。

USB DAC内蔵プリメインアンプ「No585」

 出力200W×2ch(8Ω)、350W×2ch(4Ω)のステレオプリメインアンプ。USB入力を備えており、192kHz/32bit対応のDACも搭載。ハイレゾファイルの再生が可能で、DSD 2.8/5.6MHzの再生も可能。アシンクロナス伝送もサポートしている。

 DACはESS製。独自のジッタ除去回路、完全バランス設計のディスクリート構成I/V変換回路も採用。

 さらに、AES/EBU×1、同軸デジタル×2、光デジタル×2の入力も装備する。圧縮された音源を、高音質に再生するために、ハーマン独自の「Clari-Fiシグナルプロセッシング」により、「音楽データを極限まで再構築し、よりオリジナルに忠実な再生が可能」という。ファームウェアアップデート用のEthernet端子やUSB端子を備えている。

 アナログ入力は、XLR×1、アナログRCA×3を装備。個々に独立したスイッチングリレーを採用し、全段ディスクリート構成のデュアル・モノラル設計となっている。

内部構造
背面

 ボリュームコントロールには、15bit R-2Rラダー抵抗とローノイズ・アナログスイッチを用いたディスクリート構成のステップアッテネータ方式を採用。

 パワーアンプはディファレンシャル構成のClass-ABタイプで、左右チャンネル用に独立した二次巻線を持つ大型900VAのトロイダル・トランスを備えている。

 2.1chスピーカーに拡張できるように、ステレオRCAプリアウト出力は通常のフルレンジ出力に加え、80Hzのアクティブフィルター出力に変更する事もできる。

 スチールとアルミニウムで構成された筐体は、低信号のアナログとデジタル回路をパワーサプライやパワーアンプモジュールから隔離するため、カードケージ構造を採用している。

 消費電力は350W。スタンバイ時は0.4W以下。外形寸法は438×507×193mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は32.6kg。

(山崎健太郎)