ニュース

オンキヨー、天井反射を利用するDolby Atmosスピーカー

天井設置困難でもAtmos化。入門AVアンプもAtmos対応

 オンキヨーは、天井へのスピーカー設置無しでドルビーの最新立体音響技術「Dolby Atmos」に対応できるDolby Atmosイネーブルドスピーカー「SKH-410(B)」を10月中旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は2万円前後。

SKH-410(B)

 Dolby Atmosは、オーディオ信号にハイト(高さ)成分とメタデータ(位置・時間情報)を付加することで、リアルな音の移動を再現し、臨場感のある豊かなサラウンド空間を実現する多次元サラウンドフォーマット。制作者が自在に配置し、縦横無尽に動かせる独立した音響要素「オブジェクト」を重ね合わせることで、リアルな音響体験を実現する。

 対応のAVアンプなども発売されているが、Dolby Atmos環境の構築のためには、7.1.4ch(7.1ch+天井4ch)/9.1.2ch(9.1ch+天井2ch)/7.1.2ch(7.1ch+天井2ch)など天井にスピーカー設置を行なう必要がある。

 つまり、天井スピーカー設置が難しい環境では、Dolby Atmos対応が難しくなってしまうが、こうした問題に対応するためにドルビーが用意するソリューションが「Dolby Atmosイネーブルドスピーカー」。SKH-410はドルビーの規定に従ってオンキヨー開発したアドオン型のイネーブルスピーカーとなる。

 SKH-410は、「D-509E」、「D-309E」などのフロアスタンディングスピーカーの上部などへの設置を想定。従来の3.1ch/5.1ch/7.1chスピーカーシステムに追加して、上方向に音を出力、天井の反射を利用してDolby Atmos環境を構築する。再生周波数帯域は90Hz~20kHz、最大入力は100W、定格感度レベルは84dB/W/m。外形寸法は120×153×155mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.2kg。

 利用にはDolby Atmos対応のAVアンプが必要となる。

SKH-410を利用したセッティング例

入門機「TX-NR838」、「TX-NR636」もAtmos対応へ

TX-NR838

 オンキヨーは10月中旬にDolby Atmos対応AVアンプ「TX-NR3030」と「TX-NR1030」を発売するほか、発売済みのAVアンプ入門機「TX-NR838」、「TX-NR636」もファームウェアアップデートでAtmosに対応。詳細については9月29日に案内するとしている。

 これにより、オンキヨーはAVアンプ4モデルでDolby Atmosに対応する。

(臼田勤哉)