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スペック、ツイータ部に導波ホーンを備えたAmphion製スピーカー3機種

 スペックは、フィンランドAmphion(アンフィオン)のスピーカー3機種を12月上旬に発売する。いずれも2ウェイバスレフ型で、ツイータ部に独特の形状をした導波ホーンを備えていることが特徴。価格(ペア)はトールボーイ型の「Argon7L」が64万円、ブックシェルフ型の「Argon3」が36万円、「Argon1」が20万円。

Argon3(ホワイト)
導波ホーンのイメージ画像

 Amphionのスピーカーは、「人の声を完璧な評価基準」として開発され、各ユニットのシームレスな一体化と自然なバランスを追求しているという。ツイータにはチタン箔を使用し、「中域の透明感と、中域から超高域に至るまで音色の粒の揃ったワイドレンジな音楽再生を実現する」という。ツイータ部の前面には独特の形状をした導波ホーンを設置。ツイータと導波ホーンの組み合わせにより、「立ち上がりのスピードが増し、低歪みな音と立体的なサウンドイメージを作り上げる」としている。ウーファにはアルミを使用している。

 ツイータとウーファのクロスオーバー周波数は1,600Hzとし、聴覚の中でも敏感な帯域の2,000~4,000Hzを避けて設定。この帯域をツイータのみに分担させることで、自然で明瞭な中域を実現するという。また、ツイータとウーファのボイスコイルを同じ垂直線上に設置し、ユニットの距離の差による音の時間差や位相差を解消。リアルな音像表現を可能にするとしている。

 最上位の「Argon7L」は、2.5cm径のツイータ1基と17cm径のウーファ2基を搭載したトールボーイ型スピーカー。再生周波数帯域は28Hz~32kHzで、出力音圧レベルは96dB。インピーダンスは4Ω、許容入力は10~150W。外形寸法は191×305×1,160mm(幅×奥行き×高さ)、重量は30kg。カラーはチェリーのみ。

Argon1(チェリー)

 「Argon3」と「Argon1」は、どちらも2ウェイ2スピーカーのブックシェルフ型。2.5cm径ツイータ1基を搭載し、ウーファはArgon3が16cm径、Argon1が13cm径を各1基備える。再生周波数帯域はArgon3が35Hz~30kHz、Argon1が45Hz~20kHz。出力音圧レベルはArgon3が93dB、Argon1が86dB。どちらもインピーダンスは8Ωで、許容入力は20~150W。外形寸法/重量は、Argon3が191×305×380mm(幅×奥行き×高さ)/11kg、Argon1が160×265×316mm(同)/8kg。カラーはArgon3がチェリーとホワイト、Argon1がチェリーのみ。

 なお、同モデルは、10月17日~19日に東京・お台場の「タイム24ビル」で開催される「オーディオ・ホームシアター展2014」(音展)のスペックのブースに展示される。

(一條徹)