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Qualcommが英CSRを買収。BLEやaptXなどBluetooth資産を獲得し、IoE強化

 米Qualcommは15日(現地時間)、Bluetooth関連技術に強みを持つ英国の半導体メーカー「CSR」の買収を発表した。買収額は約16億ポンド(約25億ドル)で、買収完了は2015年夏を予定している。

 CSRは、省電力のBluetooth Smart(BLE)などのBluetooth関連技術に強みを持ち、高音質コーデックとして知られるaptXやaptX Low Latencyも同社の技術。

 Qualcommはスマートフォン用チップセットなどで高いシェアを誇るが、ネットワークに多くのデバイスがつながる「Internet of Everything(IoE)」や車載インフォテインメントなど、急成長する市場に向けた資産獲得と同社のリーダーシップ強化のため、CSRの買収を決定した。

 QualcommのSteve Mollenkopf CEOは「CSRのBluetooth Smartやオーディオプロセッシング技術が加わることで、ポータブルオーディオ、車載、ウェアラブルなどのIoE領域を急拡大する決定的なソリューションを提供可能になる。新しい成長の機会を解き放つ」とコメントしている。

(臼田勤哉)