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JVC、F1.2/12倍ズームの業務用小型4Kカメラ。Inter BEEで4K Super35mmカメラも

 JVCケンウッドは、JVCブランドの4Kハンドヘルドカメラ「GY-HM200」を2015年2月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は29万円前後。11月19日~20日に、幕張メッセで開催される「2014年国際放送機器展(Inter BEE 2014)」にて展示も行なう。

4Kハンドヘルドカメラ「GY-HM200」

 新開発のF1.2、光学12倍ズームレンズを搭載しつつ、小型・軽量を実現した4Kカメラ。焦点距離は35mm換算で29.5~354mm。明るいレンズを活かし、暗いシーンでもノイズの少ない撮影ができるという。光学12倍だが、24倍ダイナミックズームも利用可能。ただし、4K撮影時は使用できない。光学式手ぶれ補正も搭載する。

 撮像素子は1/2.3型、1,240万画素の裏面照射型CMOS。NDフィルターも搭載。4K(3,840×2,160ドット)の24/25/30p撮影が可能。記録フォーマットは4Kの場合MPEG-4 AVC/H.264で、150Mbpsでの記録が可能。HD/SDでの撮影も可能で、その場合はMPEG-4 AVC/H.264とAVCHDが選択できる。HD時は50Mbpsの4:2:2での撮影に対応。MPEG-4 AVC/H.264のファイルフォーマットはMOVで、Final Cut Proでダイレクト編集できる。

 SDカードのダブルスロットを装備。2枚のカードへのリレー記録、HDファイルを2つ同時記録するか、片方をWeb用の小さいファイルで記録する「デュアル記録」、片方でベタ撮りし、もう片方でREC START/STOP記録を行なう「バックアップ記録」が可能。

 ネットワークアダプタ端子(USB-HOST)を装備し、データ通信用の各種アダプタを接続する事で、モバイル端末から、カメラでとらえている映像の確認や、カメラ操作などが可能。HD/SD/Web用ファイルをカメラからネットワーク経由で送信する事もできる。安定したデータ送信ができるというクラウドサービスのZixi(別途加入契約が必要)や、Ustreamでのライブストリーミングにも対応する。

 デジタル出力としてHD(3G)/SD SDI端子とHDMI端子を装備。非圧縮のフルHD映像と音声をSDIとHDMIから同時に出力する事もできる。XLRとステレオミニの音声入力なども備えている。

 液晶モニタは3.5型、92万画素。0.24型で156万画素のビューファインダーも搭載する。外形寸法は135×299×190mm(幅×奥行き×高さ)で、バッテリを含めた重量は約1.55kg。

Inter BEEでは4K Super35mmセンサー採用のマイクロフォーサーズマウントカメラも

 前述のGY-HM200を展示するほか、4K対応Super35mmセンサーとマイクロフォーサーズマウントを採用したカメラユニットと、着脱・折り畳み可能な7型フルHD液晶モニタを装備したビデオユニット、コントロールユニットから構成する分離型の4Kカメラシステム「GW-SP100」も参考展示。延長ケーブルや専用ジンバルと組み合わせ、自由度の高い設置や遠隔操作ができるという。

 さらに、次世代の小型ハンドヘルドカメラとして、4K対応のSuper35mmセンサーとマイクロフォーサーズのレンズマウントを採用したレンズ交換式カメラ「GY-LS300」も参考展示予定。

 同じく、4K対応Super35mmセンサーとマイクロフォーサーズマウントを採用した小型のカメラモジュール、ネットワーク対応のカメラ向けのデータ送信サービス「Zixi」クラウドソリューションの展示やデモなども予定している。

(山崎健太郎)