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JVCの4Kカメラ「GY-LS300CH」、シネマ4K記録に対応
ダイナミックレンジ800%モード追加。「GY-HM200」も強化
(2015/8/5 14:03)
JVCケンウッドは、JVCブランドの4K対応業務用ビデオカメラ「GY-LS300CH」と「GY-HM200」の無償バージョンアップを9月下旬に実施すると発表した。両機種ともファームウェアVer.2.0にアップデートされ、GY-LS300CHでは、新たにシネマ4K(4,096×2,160ドット)などの記録モードや、ダイナミックレンジ800%の「JVC Logモード」などが追加される。
GY-LS300CHのみに追加される記録モードとして、アスペクト比17:9のシネマ4K(4,096×2,160ドット)とシネマ2K(2,048×1,080ドット)に対応。ドキュメンタリーや劇映画などさまざまな映像ジャンルでの利用を想定している。
また、LS300CHは、4K対応Super 35mmセンサーの映像と、アップデートにより追加されるJVC Logモードによる広いラチチュードを活かし、0~800%の広いダイナミックレンジを実現。通常のビデオガンマでは再現できないコントラストの高い被写体でもカラーグレーディングの幅を広げ、階調性豊かでフィルムライクな映像表現を可能にするという。
使用するレンズに合わせてセンサーのスキャンサイズを調整できるVSM(バリアブルスキャンマッピング)も進化し、可変サイズを本体のズームレバーで調節可能にした。これにより、固定焦点レンズでもVSMの操作で、4Kで最大約1.2倍、HDで最大約2.3倍のズームレンズとして使用可能(スキャンマッピングの範囲内)になる。
【GY-LS300CH専用のアップデート内容】
- シネマ4K(4,096×2,160)/シネマ2K(2,048×1,080)記録モード追加
- ダイナミックレンジ800%を実現するJVC Logモード追加
- VSM(バリアブルスキャンマッピング)機能を進化
- ライティング設定や露出決定に利用できるスポットメーター機能追加
- 黒のレベルを微調整できるBlack Paint機能追加
- カラーマトリックス調整機能追加
GY-LS300CHとGY-HM200の2機種共通のアップデートとして、4K/70Mbpsの高解像度記録モードにも対応。これまで4K撮影には使用できなかったSDHC/SDXCメモリーカードClass10でも記録できるようになる。その他にも、HDMI出力時に、カメラからのATOMOS製外部レコーダ制御にも対応。ライブストリーミングなどのネットワーク機能も強化される。
【GY-LS300CH/GY-HM200共通のアップデート内容】
- 4K/70Mbpsの高解像度記録モード
- 被写体の輝度を確認でき、露出設定を補助するヒストグラム機能追加
- HDMI出力の記録トリガーに対応し、カメラからの「ATOMOS」社製外部レコーダー制御が可能
- カメラの記録モードに応じたHD-SDI/HDMIの出力フォーマット(1080/30p、25p/24p)を追加
- 各種ネットワーク機能を強化
ライブストリーミング時の「Zixi」モードにアダプティブビットレートを追加
FTPレジューム機能を追加
ライブストリーミング時の解像度を640×360に拡大
ライブストリーミング時のマルチキャストIPアドレスに対応
APN(アクセスポイントネーム)設定機能を追加