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心拍センサー内蔵ヘッドフォン「Zik Sport」や、999ドルの40型4Kディスプレイなど

 米国ラスベガスで1月6日(現地時間)より開幕するコンシューマエレクトロニクス展示会「2015 International CES」の開幕前々日となる4日、事前イベントの「CES Unveiled」が市内のホテルMandalay Bay Resort & Casinoにおいて開催され、'15年の新製品などが展示された。

CES Unveiledの会場

心拍センサー内蔵ヘッドフォン、CarPlay/Android Auto対応ナビ、低価格40型4Kディスプレイなど

 Parrotは、Bluetoothヘッドフォン「Zik」の新モデルとして、スポーツ向けの「Zik Sport」を展示。2015年に発売予定で、価格は未定。耳穴に接する部分にセンサーを備え、心拍数や、ランニング時の歩調などをスマートフォン/タブレットで確認できるのが特徴。スマートフォンの通話も行なえる。

Zik Sport

 スマホアプリと連携することで、走行時のペースや足が接地している時間、上下動の大きさなどを確認可能で、自分の走りをチェックできる。アクティブノイズキャンセリング(NC)機能も備え、NCの強弱をスマホ画面で調整することも可能。ヘッドバンドは折り畳み可能で、内側にパッドを備え、装着性を高めている。

イヤフォン部にセンサーを内蔵
ヘッドバンド内側にパッドを装備
装着例

 その他にも、同社ブースにはカーナビの新製品として、AppleのCarPlayやGoogleのAndroid Autoに対応した「RNB6」を展示。Bluetooth 4.0、5GHz帯の無線LANに対応し、スマートフォンと連携して様々なアプリを利用できる。

CarPlay/Android Auto対応ナビの「RNB6」

 テレビ/ディスプレイメーカーのSEIKIは、低価格な4K液晶ディスプレイを展示。「SM40UNP」は、40型/3,840×2,160ドット液晶パネルを備え、価格は999ドル。2015年第1四半期に発売する。視野角は上下左右178度。HDMIは2系統(4K入力は最大30p)で、DisplayPort 1.2を2系統装備。フルHDの4画面同時表示も可能。

SM40UNP

 Zound Industriesは、COLOUDブランドのイヤフォン「THE SNAP」を出展。イヤフォンケーブルの長さを自由に調整できるのが特徴で、ハウジング上部にケーブルループ部「Anchorloop」を設け、ループの長さを変えることで、ユーザーに合わせた長さに調整できる。ねじれに強いフラットケーブルを採用し、スポーツなどの利用も想定。マイクリモコンも備える。イヤフォンのユニットはダイナミック型で、13.6mm径。米国では6月2日に発売し、価格は30ドル。カラーはElectric Lime、Solid Black、Neon Orangeの3色。

COLOUDのイヤフォン「THE SNAP」
ケーブルの長さ調整が可能
装着例

 ドローン(ラジコンヘリ)で知られるDJIは、ヘリに取り付ける小型4Kカメラで手持ち撮影を可能にするジンバル「INSPIRE 1 CAMERA MOUNT」を展示。無線LAN経由で、撮影している動画をスマホ画面に表示でき、スマホをモニター代わりにして、ジンバルのボタンで撮影開始/停止などの操作ができる。ジンバルにマイクも備え、動画の音声記録も行なえる。バッテリも内蔵し、連続70分の撮影が可能。

DJIの小型4Kカメラとジンバル「INSPIRE 1 CAMERA MOUNT」の使用例
ドローンの飛行デモも
SuperToothは、スマホで操作するマルチルーム対応のBluetoothスピーカーを展示。2015年第2四半期に発売予定で、スピーカー3台セットは約300ドル
GRIFFINは、Bluetooth内蔵の小型デジタルアンプ「20」を展示。発売中で、価格は約150ドル

スノボとスマホの接続など、コネクテッドデバイス/IoT製品が多数

 既報の通り、CerevoはBluetooth通信モジュールやセンサーを内蔵したスノーボード・バインディング「SNOW-1」を発表し、Unveiledで披露。同社の岩佐琢磨代表取締役がスノーボードを装着してデモを行なっていた。2015年内に発売し、米国での価格は400~600ドル。米国以外にも、日本を含むグローバルで同時期に発売予定としている。

岩佐琢磨代表取締役が「SNOW-1」のデモをしながら説明

 スマートスポーツ用品ブランド「XON(エクスオン)」の第1弾製品で、スノーボードのバインディング(ブーツをボードに取り付けるための器具)にBluetooth 4.0 LE(BLE)通信モジュールや8箇所の荷重センサー、3軸加速度センサーなどを搭載。計測データがBluetooth経由でスマートフォンにリアルタイムで転送され、自分の滑りを分析できる。他人とデータを共有して、技術向上に役立てることも可能。

 同社は、1月発売予定のライブ配信機能搭載ビデオスイッチャー「LiveWedge」が、「2015 CES Innovation Awards」を受賞したことも発表。LiveWedgeの量産モデルをUnveiledの会場で披露した。

片足に体重を掛けると前面のライトが点灯
タブレットでデータを確認
「LiveWedge」のデモ

 同社以外にも、2015 CES Innovation Awardsの受賞製品が展示。パイオニアのDolby Atmos搭載AVアンプ「SC-89」や、InfoMotion Sports Technologies製のBluetooth内蔵バスケットボール「94Fifty」、Sengled製の720p IPカメラ内蔵のLED照明「Snap」、AudioQuestの“エコフレンドリー”ヘッドフォン「NightHawk」などが展示されていた。

パイオニアの「SC-89」
Bluetooth内蔵バスケットボール「94Fifty」
720p IPカメラ内蔵のLED照明「Snap」
AudioQuestのヘッドフォン「NightHawk」
宙に浮くユニークなBluetoothスピーカー「AIR2」(Acess CE製)
Philipsのワイヤレスシアタースピーカー「Fidelio B5」

(中林暁)